河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

事始め

 京都の花街やYakuza稼業の人々に残る事始めは12月ですが、本日は愚僧の(仕)事始めでした。先ずは、墓参その前にお寺に立ち寄ると、普段は閉まっている門が開扉されています。正面には御神酒が置いてありますが、遠慮して脇門のお説教を一枚写真に収めました。
 檀那寺の掲示

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 お寺から数百メートルで墓地です。例年だと三が日の墓参は混み合うので遠慮していますが、本日はその逆でした。駐車場もガラガラですので、そのままMTBで(いつも通り)進入してお墓へ。最近我が家の墓にやけにお参りが多い様で、眠っている親父等は驚いていることでしょう。しかし、墓守として参る者にとっては半分は迷惑。と、言うのは参ったという証に線香を立てたまま帰るので、愚僧がその燃えかすの掃除を仰せつかっている様です。愚僧は、親戚のお墓に参っても花の水を替えたり、雑草引きや塵掃除程度にします。花や線香はわざとらしいですからね。

 大和尊陵能褒野(のぼのの)の注意書き

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 日本武尊の三重県にある御陵には、供えた花や線香は持ち帰りするように、宮内庁掲示板に記されていました。同感です。
 普段の花園ですね、無観客のラグビー場です

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 更に数キロも走ると花園ラグビー場が見えて来ました。コロナ対策で無観客で開催しているそうで、門前の和菓子屋絹屋が一番被害を被ったことでしょう。花ラグ饅頭の製造元で独占状態でしたから、無観客は経営に堪えるでしょう。しかし、店内は沢山の人と宅急便のトラックが横付けしているので、なんとかなるのでしょう。
 花ラグ饅頭(サンプルにつき食には適しません)

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 でも無観客と言うのは、あまり観客もいなかった大昔を知る者にとっては、時代を少し遡った程度にしか見えません。近年のお祭り騒動に近い雰囲気とは違い、生駒山しかプレーを見ていない花園には「生駒下ろし」と言うフレーズが使えませんよ・・・と山から言われているようです。
 生駒下ろしを遮るバックスタンドが備わった

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 夕刻になってきましたので、お使いの夕飯の寿司を求めて来た方向へ走ります。目的地は布施駅前の「元禄寿司」回転寿司発祥のお店で、皿の色で料金を計算しやすくしているのは大蔵官僚が経営者のご家族にいからでは無いか、と思慮しているのは愚僧だけです。本日も合理的で、持ち帰りは店頭で出来合から選べという。握り二合半と軍艦巻き詰め合わせで2002円という、これは庶民的でなお宜しい。
 包装紙

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 お使いが無事に成功したご褒美として、缶麦酒と共にお寿司をいただく。愚僧以外にも似た様な方が大勢おられたよと、行程報告して正月三日目の食卓風景です。食後ふと見たしだれ梅の盆栽が開花していました。これは、何か良きことのお告げかなとほくそ笑んでいます。

 開花したしだれ梅

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 良きことを 梅の香りに きく春か  <偐山頭火
 

 

新年おめでとうございます

 一歩遅れのご挨拶となります。皆さん今年も宜しくお願いします。

 元旦は摂州から長男一家が襲来、最近ご無沙汰だったNちゃんと折り紙、坊主めくりそして鬼滅の刃ごっこして遊んで戴きました。「道場」とKy君が呼ぶ二階の部屋も一階の改修工事の関連で手入れをした結果、少し広くなり豆剣士も気に入って戴いた要です。昼食は、お節と蟹鍋等々。久しぶりの御酒によって愚僧は昼寝、その間に庭の現場ではKy君監督の下で土木工事もしていたようです。

 柿羊羹 これが意外と美味い大和西吉野産です

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 本日は昼近くまで熟睡でした。昼一番に勢州の長女と電話で年賀の挨拶です。この辺りでコロナ禍の影響ですね。彼の地では患者数の激変は無く、GOTOでも客を呼び込むことが出来なかった成果(?)でしょうか。その後、知人達への年始のMailご挨拶を済ませて夕食。食材は「牛」で多少贖罪感も持ちつつ、栄養付けるのもコロナ対策と合点していました。

 若草読書会同人の手になる丑年の飾り

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 若草読書会もいまだ再開がかなわず、ほぼ一年ほど間隔が空いています。会という課題あってこそ真剣に読めるのでしょうか、この間読んだ本より処分した本の数が圧倒的に多いですね。報道によると緊急事態宣言への環境作りが進んでいます、十一日頃なんでしょうか。早く終息して補助金無しの旅行や読書会が待ち遠しいです。

 

 スカイプや ライン動画で 年始とは <偐山頭火

 

 丑年を 忘れたわけで 無いものの 

    ステーキ食えた 二人だけなら <偐山頭火

 

一年の幕引きで振り返る

 世相・社会で振り返る。私事で振り返る。金銭や仕事で振り返る等々様々な振り返り方があります。
 私事ではありますが、新聞小説で振り返る事もできるこの一年でした。「秘密の花壇」朝井まかて著、卯月みゆき画になる江戸時代後期の作家(?)曲亭馬琴の生涯を一日一こまで書き綴った一年連載の新聞小説です。これを、スキャナーに掛けて活字化して一冊の自家本に仕上げるという、作家以上の困難な作業です。
 初回号のコピー

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 当初は誌面を三分割に切り取り、それぞれをコピーしていましたがどうせやるなら活字化すると良いと思ったのが運のつき。スキャンしてドキュメントにするという作業が、コンピュータにやらせても意外と困難な作業です。
 1、誤字 2,脱字 3,ルビが落ちる
 と言う局面では手入力。愚僧のfeP一太郎ですが、システムが持っていない漢字は手入力で起こします。そして、スキャン忘れ。これは手の施しようが無いですね。もっとも図書館へ行けば閲覧できるのですが、電話のカメラで撮って起こせるか。(コロナが怖いと公称していますが、本当はそこまでやる気無し) 

 最終回のコピー

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 何とか、今月28日の最終293回までスキャンしました。後は寝正月に読み込みさせて修正あるのみです。これがどうしたと云えば何でも無い、著作権法灰色の作業です。しかし、日々全く無駄な日課があるというのも明日への活力は言い過ぎでも、何か遣ることがあるという意味では愚僧にとっては楽しみではありました。

 八犬伝 一年通じて 何発見 <偐山頭火

 

 本年も程よく遊んでいただきました、来年も宜しくお願いします。

落慶法要

 年末ギリギリの落慶法要です。正式にこう呼んでも良いのか疑問点も残りますが、の、ようなものと言えば良いでしょうか。
 諸事情があって母屋を明け渡す事になりました。家財もすべて含むと読めるが、仏壇と祀り事については書き残さ無かったのか、指図した者が考慮しなかったのか引き取り手が不明でした。そこで、長男である愚僧が引き取る事になり準備にかかったのが今月初旬です。当初は小振りの仏壇に交換という方針でしたが、住職の最終ご意見で現存する仏壇を移動させてお祀りする事になりました。
 落慶法要

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 仏壇を移転すると云うことはその手の業者に云わせると「魂を抜く」法要、「魂を入れる」法要とに分かれているそうです。抜かれた魂はその間何処に行くかと思えば、僧侶は「災いから構えを固める」という意味を含むお経を唱えたと言っておられました。成る程、これで安心です。そして本日迎えた「魂を入れる」という儀式の間の徒然を記します。
 構えを固めるお念仏とか

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 発願したのは先月でした。この時は住職曰わく「買い換えて小型でも良いでしょう」との仰せで、真っ先に仏壇屋さんへ下見に行きました。今月のお参りいただいた住職再び曰わく「これだけの仏壇なんとか新しい場所へ移転すべし」と。永年御世話になっているお寺に背くわけにも行かないが、地上げを喰らっている仏壇の緊急移転となると大事です。
 床が抜けています

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 と言うのも私の住まいする自宅は、いずれ母屋に住むという心づもりで仏壇を置く場所を考慮していません。座敷風の部屋があるので此処に仏壇を置く場所を作ることになります。壁をぶち抜き床を剥がし電気工事を・・・となると大仕事です。先ずは大工さんを探さねばなりません。**ハウスさんに依頼するととんでもない見積もり。つまり、大手仕事では無い小回りのきく大工さんの仕事ですね。
 散髪屋さんは町のよろず屋・手配師のようなもの

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 知人の理髪店に斯様な人がおられないか尋ねると、何十年もお付き合いのある大工さんがいるという。何とかならないかとお頼みすると、今の仕事を手下に任せて取りかかってやろ云うので即依頼する。日程は年内と決めているので、後二十日ほどしか無い。今使っている場所に仏壇を押し込むのですから、現状の「物」を入れる倉庫内のロッカーの購入、そこで使っていたベッドの交換用ベッド(軽量・折り畳み)の購入もしなければならない。
 今月の日程表

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 加えて今月は股関節のMRI検査、口腔の内視鏡検査。愚妻の胃の内視鏡検査と通院が詰まっています。床や壁魂を抜いたり内視鏡を飲んだり、コロナの三密を躰と家とで行っているような超過密状態でした。毎日夜に今日の作業を振り返りミスっていないか、明日の予定を確認したりしていましたが、間違いもありました。その間にチビちゃん達にもうけようと斑鳩へ本日を含めて二度も苺を求め托鉢に走ったり。
 仏壇の移転 

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 仏壇の移転が一番気になりましたがやはりネックに。業者に云わせると今月いっぱい引越の依頼が引っ切りなしで、此方の都合の良い日と重ねることが出来ません。そこで、最終手段として一旦我が家の定位置横に運ぶまでを運搬業者に、最終設置は大工さんにとリレーして戴きました。全行程で十数メートルの移動なので全て大工さん等でとも思っていましたが、やはりこれは本職ならではの技です。その本職でも「運が悪かった」と大きさと重さに呟いておられました。人手で運ぶ最大の大きさとかで、これ以上だと機械が必要とか。

 落慶法要(再掲)

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 多くの人の手を煩わせました仏壇の移転でしたが、本日の法要の後お茶をいただきながらご住職に「納まるべき所に納まって良かった」とのお言葉に、関わっていただいた皆さんへの感謝と少しの満足感をいただきました。

 愚僧なき 後の始末は 愚息にと <偐山頭火

クリスマスイブも働くのだ

 

 偐山頭火こと「偐サンタ苦労守」はクリスマスも何も無い、ただ歩き続ける行乞あるのみ。世人はキリスト教徒であろうが拝火教徒であろうが仏教徒であろうが、イブだなんだと騒いでいる。世捨ての行乞僧でありフーテンの寅である愚僧はタダ歩き続け、コロナ禍を一日でも早く終息することが出来る様にと祈っている。
 と真面目面していると本日の托鉢の聖火いや成果

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 愚僧の先輩で我が家のSEをしてくれているN氏からは、奥様手作りのシホンケーキを。馴染みの農家からは「奈乃華」(なのか)という新作苺を賜りました。N氏奥様の手作りのケーキは行乞僧の間では有名です。甘美な味が旅の疲れを癒やしてくれます。奈乃華は大きくて甘いが、苺独特の酸味をかすかに残し、一般受けはちょっと無理かなと農家が。
 出荷に大忙し

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 斑鳩の農道脇のYさんの苺店は「半開き」状態です。店売りする程無いのだが、出荷場ともなっているので半開きとのこと。愚女夫妻とKz君の待つ勢州、愚息夫妻とNちゃんとKy君の待つ摂津へ向けても出荷してくれました。
 斑鳩にはどこでもドアがある

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 出荷は大変ですが、何処へでも瞬時で送ることが出来るどこでもドアが斑鳩にはあります。トナカイは奈良には居ないので臨時雇いの「鹿君」が偐サンタに急かされて矢田丘陵、生駒山金剛山を飛び越えて駆けていくのを眺めることが出来る、穴場です。皆さん是非来年は見物にお越しください。

 料金所 どこでもドアは 鹿曳くと 子どもが待つと 無料開放  偐馴鹿