九品と書いて「くほん」と読みます。仏教用語で上品・中品・下品、そしてそのそれぞれにまた上・中・下があり全てを言い表すと九品となるそうです。元々は家柄とか人柄から出た言葉ですが、品格とか物事の様子とか見栄えにも当てはめて使うことが多いですね。大和の九品寺もこの意味で名付けれられているそうです。九品寺山内の歌碑か看板（？）。
今月に入って甲子園が騒がしいですね。高校球児達が白球を追ってグランドを駆け巡る、クラスメートや卒業生達がスタンドから声援を送る･･･江夏や太田選手の時代とほぼ同様の映像が、テレビ画面に映し出されています。違うのは白黒がカラーにブラウン管が液晶になった事くらい、と思っていましたら外野のフェンスの広告に被いが掛けられなくなったのも違っています。
以前は外野フェンスの広告看板の上に朝日新聞や高野連のシートが被さっていたように思いますが、今やむき出しですね。高野連と球場そして朝日新聞社などの協議が整ったのでしょう。しかし、この看板も品格の上では中の中を保っているようにも思います。
何と比べるかと申しますと、プロ野球の球場の宣伝です。怪しげなご婦人が微笑むかと思うとパチンコ屋さん。電子マネーにカメラ屋さんの宣伝が原色を中心にピッチャーマウンドから見た正面に映し出されます。電子仕掛けで、イニングスが変わる度に変化する仕掛けも。あれは、ピッチャーから見るとどの様に見えているのでしょうか。投げづらくはないのでしょうか。
高校野球のブラスバンドよろしく、ラッパを吹いたり風船を飛ばしたりある種やりたい放題ですね。挙げ句の果ては、マウンドやバッターボックスでつばを吐く選手も、これじゃ高校球児のお手本とは言えませんが球団・球場挙げてこれですから、今やこの程度が「品」なのかも知れませんね。
何処かの大統領が他国の国土を金で買うと言い出す時代、小さな球場の小さな品格をとやかく言うと大統領から「小さいね」と呟かれそうです。
我慢
土俵にも トレーナーが きて欲しい ＜外人力士＞
