河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

行ってみた布袋葵の本薬師寺と孝元天皇陵古墳

 昨日、その前日に雨で中止となった橿原市本薬師寺跡の布袋葵見物に行ってきました。午前中は雨、予報を見ると午後からの降水確率は下がるとの予報、多少の雨なら来訪客も少ないだろうとの読みもありました。

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 長距離輪行を避けて藤原京跡に車を置きます。見慣れた顔の駐車場ガードマンが寄ってきて、今日は何処までと世間話。宮城跡のグランドで野球指導している監督らしい人物も、昼から雨は揚がりまっせ・・・と予報されます。その声に押されて、MTBで城殿町の本薬師寺を目差します。飛鳥川の堤手前辺りで、藤原京の西端になるのでしょうか、史跡碑が建っています。

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 飛鳥川に沿ってしばらく走ると、「木殿神社」が見えて来たら、いよいよ本薬師寺です。右折ししばらく走るとカメラをぶら下げた人が畦を歩いたりしゃがんだりしています。が、予想通りか降雨の後ですので数少ない。逆に私のように読んだ者の人数がこれだけであったと云うことでしょうか。

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 皆さん、しゃがみマクロ接写に熱心、まるでカエルのようです。その姿をお撮りするのは肖像権の侵害かなとも思いつつ、ついカメラを遠くから向けてしまいます。カメラ本体を地面近くにして、液晶画面を下から持ち上げるとしゃがみ込まなくてもいい構造のカメラも持参していましたが、降雨対策で車内に置いて来ましたので、私も皆さんと同様のおかしなカエル姿の撮影でした。

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 蓮の花も見頃ですね。月が変わって暫くすると彼岸花でしょう。これは「正に彼岸花」時期が限られていますね、今年は見られるかな。

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 ここまでで、ほぼ初期の目的は達成です。後は、余力で思い付くまま散策しましょう。と、行っても当てはあります。以前参拝しようと思って探しても見つからなかった「孝元天皇陵古墳」です。橿原市の石川池畔に在るところまでは探せたのですが、制札や拝所が見つからなかった古墳です。これを写真に収めると、欠史八代天皇陵古墳を巡りが完結です。

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 今回はMTBですので小回りが利き、意外と簡単に探し求めることが出来ました。石川池に突き出た島のような部分が古墳に当たり、拝所もその上にありました。制札が脇からやや陰になるため前回見過ごしたのでしょう。

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 ものの序でに孝元天皇が宮を置いたという言い伝えの神社と石柱も見学。国史跡丸山古墳を脇に見つつ暫く西進。近鉄吉野線岡寺駅の踏切を渡った場所にあり、まんざらでも無い位置関係ですね。

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地元では、現在の奈良県橿原市大軽町・見瀬町周辺が伝承地とされ。見瀬町では、牟佐坐神社境内が宮跡にあたるとして参道に「軽境原宮阯」碑が建てられています。

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 この当たりに差し掛かると愚息から架電、今から実家へ行くが良いかとの問い。また、可愛い孫に会えるのだから悪いはずが無い。当方の目的もほぼ達成している。甘樫丘沿いの飛鳥川沿いに出て、下ると藤原京跡に出る。

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 門番のガードマンに、早かったねと声を掛けられるが「孫につられて」とは言わず急用がと言いつつ南阪奈道路で河内を目指します。高速に入る前には、坊城駅前で「だんご」の土産も忘れずに求めました。

 本薬師寺
 香久山と 畝傍のあいだに 布袋葵   <偐山頭火

 しゃがみ込み カエル姿か カメラマン <偽カエル>