河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

金魚とねこ

 永遠のライバルでしょうね。我が家でも防火水槽の金魚を狙うのは鳥か猫でしたが猫の方が上手だったようです。鳥にしたら水面が狭いので襲うには不利な状況でしょう。
 昨日久しぶりの晴れ間、南河内に所用があり出掛けます。序でと云えば何が序でかとお叱りを受けそうですが、青空につられて大和川の亀の瀬を越えて斑鳩町に。いつもの町営無料駐車場へ車を置き、MTBで薬師寺を目差すことにしました。
 法起寺の三重の塔がアートに

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 大和郡山市内の柳という場所に。「大門湯」という銭湯にしては妙に立派な建物があります。いまだ未湯ですが何時かはと思っていますが実現しません。ここから、お城まで柳4~1へと街区が続きます。

 大門湯

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 大門湯の前には「郡山八幡神社」とあります。存在は知っていましたが、本日初めて休息を兼ねてお参りに。聖武天皇の勅命により、東大寺大仏の鋳造が完成した天平勝宝元年(749)に、 東大寺大仏の守護神として宇佐八幡神社を勧請されることとなった・・・とネットに由来が。詳しくはリンクをご覧下さい。
 拝殿写真

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 なんでも「グラブ神社」という二枚目の看板もあるそうで、拝殿の上には沢山の野球のグラブが飾ってあります。願をかけた札にも「野球が・・・」と云う少年達の夢が書かれています。叶うと良いですね。
 野球グラブ

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 神社を拝して更に北へ進むと豊臣秀長菩提寺春岳院の脇を通り抜ける。天下人となる兄秀吉をよくサポートした人物として有名です。
 春岳寺

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 大和郡山市街を外れ秋篠川堤に出ると薬師寺の塔が見えて来ます。本日の目的でありました、スイングする塔が見事に並んでいます。コロナ禍が無ければ、今月初旬には「落慶法要」も済まされているはずですが、コロナなど我知らずという風に建っています。
 秋篠川堤から薬師寺の塔

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 山門前から写真を撮ると門がマスクのようにも見えます。最近国から配られたマスクと違い。こちらは上品な天平様式のマスクに見えますね。比べることすら失礼でした。
 東西の塔と山門

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 所期の目的を果たしましたので、近鉄線沿いを東西を渡ったり戻ったりしつつ郡山城へ戻りますお城近くから線路を見ると見事に城の一角を切り取って敷設されているのが分かります。JR線では古墳を切っているのもありますが、古代文化の宝庫奈良ゆえではの仕方ない事でしょうか。
 線路とお城

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 柳沢家が明治まで城主であったので、同家に伝わるものが文化財等では主となります。鎮守の社も「柳沢神社」となります。バイクではここまでと神職に止められますが、傾斜と段差ではここが限度と足が言っている。

 柳沢神社

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 踵を返して戻ると郡山高校の脇に「金魚とねこ」の碑がありました。どうやら猫は「猫派人間」の様で私とは縁のない世界だと思うが、金魚と縁の深い大和郡山市民はすべからず猫派人間なのかと思案しつつお城を下ります。
 金魚とねこ

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 秋篠川から富雄川へポイントを切替、やや南西にバイクを走らせます。矢田丘陵の端を抜けるのが一番楽なコースです。やがて、スタート時にペイント画で見た法起寺の塔が見えて来ました。

 「生」法起寺

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 愚妻の骨折・手術その直後の愚母の葬儀とあわただしく過ぎた5月ですが、本日所用の序でにと大和路を走り久しぶりゆえ筋肉痛も抱えながらある種のストレス発散も出来ました。また、生駒・金剛葛城の隙間を抜けて現実に戻るとします。

 現身に 戻る関なる 亀の瀬か <偐山頭火