愚僧の孫で大阪在住は摂州の長男夫妻の子Nちゃん（５歳）とKy君（３歳）です。月に２回程度は遊びに来てくれます。この時期はプール遊び、自転車で駆ける、砂場遊びと多種な遊びを創作してくれます。前回紹介したように最近は剣道や野球ごっこも楽しみます。とても仲が良い姉弟ですが、オモチャやお八つは均等で無いと悲惨な戦争が始まります。
マクドナルドのおまけが揃いました
写真はマクドナルドのおまけで貰ったオモチャです。橿原市内のお店で貰ったのですが、ママと相談したら一個では大喧嘩になるので諦めますとの事。それでは、とその後出掛けた法隆寺にあるマクドナルドでもう一つと思い、同じようなセットメニューを購入しても貰えません。各店の方針で決めていることらしい。で、孫受けしたい爺さんは再び橿原市のマクドナルドを目差すことになりました。
道中で見かけた宣伝トラック 出番が無いのでしょうか
前回は彼岸花を求めての飛鳥巡り、今回は赤とんぼを求めて、という表題が格好いいのですが内実は前述の通りです。オモチャをせしめたマクドナルドのランチセットを広げたのは棚田で有名な稲渕の道端。我が世代クラスのカップルや知人同士のハイキングでしょうか前を沢山の人が通られます。
高松塚からのハイキングコースになっているようです
愚僧は前回この道の突き当たりまで行っていますので、今回はこの界隈でターンして多武峰が見える場所に移動です。飛鳥がすり鉢状になっていて、飛鳥川が作る扇状地に都が置かれた様子がよく分かる場所です。
多武峰が遠望できます
稲刈り風景や赤とんぼを求めるには車は不向き、甘樫丘公園内の駐車場にALTO STATION WAGONを置いて銀輪行です。赤いケイトウ越しにコンバインが働いています。その脇を少し下ると犬養先生揮毫の万葉歌碑「今日もかも 明日香の川の 夕さらず 河蝦鳴く瀬の 清けくあるらむ」上古麻呂 巻3-356があります。歌碑の場所は後で紹介しますが、物産販売店の横とは少々乱暴な扱いなのか一等地のつもりなのか。
歌碑
飛鳥川が作った扇状地の田圃地区に入ります。しかし、農道の上に変なアーチがあります。籾殻を焼くための場所に送る謂わばパイプラインでしょうか、少し乱暴な仮設パイプラインとも思いますがここ飛鳥は律令制度が堅持されていて稲作が何よりも優先されるのでしょう。
謎のパイプライン
扇状地に直角に切り込む道路に出ると、コンバイン等の農業機具が数台見えます。広大な田圃ですが目差す赤とんぼは全く見えません。畦道に入り込みますが状況は変わりません。
緩斜面の田圃
前回見残しました彼岸花を一本発見です。土手にしゃがみ込んでアングルを決めて暫し待ちますが、トンボは飛んできません。私も神武天皇の気分に、との思いは断ち切られたようです。
彼岸花と稲穂
明日香村中心部への入口に在る飛鳥坐神社で小休止。男性のシンボルが沢山並んでいる神社です。今回は石段を登らないで鳥居前の休憩所で休んでいると、アシナガバチが襲って（？）来ました。今年の飛鳥では同じ赤でも、彼岸花に嫌われ赤トンボにも逃げられ赤い蜂に襲われるという赤信号の連続のような飛鳥行です。次回は青か黄色、黄葉を見に来いということでしょうか、先を急ぐこととします。
飛鳥大仏近くの段々畑
犬養万葉記念館辺りから石舞台周辺までを「飛鳥銀座」と勝手に命名しています。写真の緩傾斜の段々畑を進むとその銀座の入口にある犬養先生の記念館があります。ここから石舞台までは、土産屋、喫茶店や食事屋さんが軒を並べていましたが今回は皆無ですね。俄に出来た喫茶店ですから撤収も早い。
犬養万葉記念館から
数年前に友人「偽家持」氏に紹介された記念館の岡本館長らしいご婦人が表を清掃されていました。偐家持氏は犬養先生の何番目かのお弟子さん、それに繋がるのが岡本館長さんとか。通行人は無く少し寂しい気持ちにもなりますが、ワイワイがやがやと連れだって土産物を見て回る人ばかりよりは飛鳥らしいかなとも思います。
明日香村役場
赤トンボにも振られたが、残り彼岸花や静かな明日香銀座も堪能できました。ぼちぼち帰ることにしましょう。村役場辺りで飛鳥川に出て下ると駐車場所です。この週末は勢州へ娘夫婦の子どもKz君の五歳の祝いに行きます。
あすか楽市という物産屋さん
そのKy君にも何か土産をと先に紹介した上古麻呂の歌碑の横にある「あすか夢の楽市」という物産店で明日香産という薩摩芋を購入。出立の金曜日までにダッジオーブンで石焼き芋に仕上げます。天皇の血筋を引く娘が斎宮として伊勢神宮に巫女として仕えたといいます、斎宮が代々飛鳥から芋を送らせていたと言えば、芋の伝来時期が合いませんが「斎宮の芋」とでも名付けて明日香銀座で売りましょうか。
