某天皇との噂がたった怪僧として有名な道鏡の座像がその天皇縁のお寺に奉納されるという某新聞の記事を読みました。
孝謙天皇(重祚して称徳天皇となっているが孝謙で統一する)と仲良しだった弓削道鏡の座像が、地元八尾市の有志達の努力によって孝謙天皇が創建したと伝えられる大茶盛式で有名な西大寺に奉納されるという夕刊の埋め草記事です。仏像を写真で拝見すると今流行のイケメン風ですな。
記事写真
記事その他によると、弓削生まれの道鏡は若い頃葛城山で修行をつみ、後法相宗の高僧・義淵の弟子となり、良弁からは梵語(サンスクリット語)を学んだ。禅に通じていたことで知られており、これにより内道場(宮中の仏殿)に入ることを許され、禅師に列せられ昇進する。風説として孝謙天皇に寵愛されたことから、天皇と姦通していたなどが噂された。『日本霊異記』や『古事談』など、説話集の材料にされることも多い。しかし、これらは平安時代以降になって唱えられるようになったもので、信頼の置ける一次史料はないとのこと。今も昔も皇室はかっこうの世間話の題材であったようですね。
由義寺跡の石碑
さて、記事の元となった八尾市の由義寺跡は外環状線沿いに基壇跡と石碑があるのみで、これからどうする、という感じですが市民の熱意と行政のやる気次第ではもう少し何とかなるのでは。近隣の智識寺とか奈良街道といった文化財との組み合わせ次第とは思うが、見えざる行政の壁があって思う様に行かないのは世界遺産古墳群の例を見るまでも無いですね。
道鏡が修行したとする葛城山
役行者や道鏡が修行を重ねたという葛城山へその痕跡は無いかと、本日河内での所用の最中抜け出して探索に向かう。無理矢理の因縁付探索と言ってもいい様なもので、売り切れ御免の中将餅を先ず確保。
中将餅確保
通称笛吹神社こと葛木坐火雷神社(かつらぎにいますほのいかづちじんじゃ)にて調査開始です。この神社今流行っているという漫画「鬼滅の刃」に登場する大技の名前が社名に入っていることで、人気のスポットとなっているとか。何となく参拝者が多いのはそのせいだった様ですね。序でなら、漫画に役行者や道鏡も出ていたら面白いのにと、漫画の中身も知らないのにいい加減です。
葛木坐火雷神社拝殿
正面説明板「鬼滅の刃」はまだ記載されていないようです
思わぬ事で時代の先端を行ってしまった。最近摂州のKy君やたらと刀を振り回すのはこの漫画の影響だったんだと、変な所から了解した次第。
葛城古道を南下して九品寺手前で葛城山へ切り込むと、以前紹介した開拓農業者の畑と住まいに辿り着く。
道中の林道二題 その1
林道その2
開拓農地に出でますが今はとくに栽培物は無いようで、その分葛城山への道筋がハッキリと消えます。通えると言うだけでしっかりとした道は途中から無いとのことです。既に通過した林道からも推測はつきますが。滅せられる鬼は居そうですが深追いは止しましょう。
農地との境が登山道とか
では、役行者や道鏡が修行したかも知れない葛城山系の南端、金剛山麓まで足を運びましょう。痕跡探しは疲れてきましたが、紅葉の始まりは覗うことが出来ると期待して橋本院まで入り込みます。MTBは積んでいないが、寅二号ならこそと云える狭い道を気にせず奥へ進みます。
紅葉に包まれた橋本院
橋本院を包み込むように紅葉が一段と進んでいます。一部の日裏の田圃は未だに未収穫の所もある、気温が低いのでしょう。あと数日で橋本院辺りの紅葉は盛りになるでしょう。
帰路道端で紅葉・黄葉?
青から黄色そして赤や白まで、一本で完結していますね。何という木なのでしょうか。
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