河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

伊吹山と木之本石道寺の紅葉を巡る旅

 湖国の最高峰伊吹山と湖北木之本石道寺の紅葉を巡る旅に。どちらも何度も足繁く通って居る場所だが、コロナ禍(下)の今としてはオープンスペースのお山とあまり流行っていない旅館との組み合わせはベストかと思い決めました。あまり流行らないと思っていた己高庵が意外に混んでいた以外は、ほぼ目的通りの紅葉を満喫できた旅でした。
 伊吹山のここ一番でしょうか

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 伊吹山は前回は花を見に行きましたので多分夏頃だったのでしょう。学生の頃夜間登山で登ったことがあるのが唯一の伊吹山登山、それ以外は車を使った安楽な旅です。勿論今回も日本自動車道株式会社運営の伊吹山ドライブウエイ利用です。ただし、3140円という利用料は半端じゃないです。しかし、観光道路ゆえ高額になるのは仕方が無いでしょう。
 料金所

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 入口辺りでは秋の気配は私共の近辺とあまりかわりません。しかし、高度を稼いでいくとドンドンと紅葉が進みます。この辺りでグラデーションとなりました。本日の共は寅1号ですが、ワイパーブレード今週末に予定していましたが何度か雨に遭い判断ミスでした。
 緑と赤や黄色のグラデ-ション

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 この辺りまで来ると完全に紅葉しています。道路脇の距離表示を見ると10キロほど進んだことになります。ここで進行方向を見るとピークが見えます。ピークから岩が沢にそって崩れているのは、大山の御机辺りか見る景色と同じです。
 距離表示

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 少し脇によって目の前の紅葉や葉の散った木や枯れススキを入れたのが一枚目の写真です。
 さあ、山頂駐車場へ着きました。駐車場の一番奥から遊歩道が設けられていますが今は閉鎖中です。ここから琵琶湖方向を写真に撮ります。脇にあった解説版を写真に入れ込みましたが、文字が見えないですね。小谷城や木之本そして日本海が見えるらしいです。山頂には日本武尊の像、駐車場には松尾芭蕉の句碑もあります。
 1260メートル地点だそうです

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 景色を満喫したら復路を、往路の反対車線を走るだけですが。登る途中気になっていたカメラの列と岐阜方向の写真です。カメラの人々はイヌワシを狙っているそうで、早朝から夕刻までカメラを据えて双眼鏡で鳥が来るのを待っているらしい。よく見ると談笑している人や物陰で所用をしている人も居ます。良いご趣味です。
 イヌワシを待つワシや俺達

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 麓に着きました、今夜の宿木之本己高庵を目指して走ります。その前にもう一枚。伊吹山はセメント用の石灰岩を多量に含んでいるため、2003年まで採掘が行われていました。夜間登山した時は勿論採掘中で、このまま進むと山が無くなるのではと心配していました。今は閉山していますが彼方此方にセメント関連の廃墟の跡が残っています。写真は採掘した石灰岩をセメント工場まで運ぶベルトコンベヤーの遺物です。関空を造る時も似たようなコンベヤーがありました。閉山跡には木の種などを吹き付けていますが、同じ木ばかり並ぶのも少し怖いですね。
 赤矢印がベルトコンベヤー跡

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 イヌワシも 大和の皇子も 飛び去りぬ <偐山頭火

 

 (次回に続く)