河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

晩飯を食いに行くか

 と云う程度の気分で湖国の己高庵へ行ってきました。昼飯を食べて出掛け、翌日の昼飯を自宅で食べているのですから、正確には晩飯と朝飯を食べに行くか・・・ですね。
 滋賀県長浜市木之本町にある公設民営の旅館です。昨年も二度行っているので、今回で通算十回は御世話になっていると思います。(記録症でないので)普段でも「孤立」したような場所にありますので、今回もそれ以上でした。でも、不思議なモノでもう一客おられましたので、助かりました。だって、私たちのためだけに風呂や賄いそして沢山の電気を使っていただくと恐縮で、冗談でも「帰りましょうか?」と言わないと気が済みません。
 遥か先に琵琶湖が見えます

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 周辺には賤ヶ岳、余呉湖、菅浦、渡岸寺十一面観音、小谷城跡等々沢山の観光資源がある場所ですが、どれもこれも今さらと言う感じです。また、この事態で訪問するのも如何かなと云う気持ちもありますので、全てパスでした。夕食は見晴らしの良いレストランで、他の客はお仕事なのかお酒を全く召し上がりませんので、愚僧一人では極悪人の雰囲気です。
 大げさですが 普段もこの様な様子です

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 翌日はただ一箇所だけ訪問しました。ヤンマージーゼルミュージアムです。数年前から、気にはしつつ機会がなく未訪問でした。特に「ヤン坊」「マアー坊」が好きだったとか、天気予報が好きだったということではありません。先に少し紹介した菅浦地区にヤンマー「家庭工場」があります。生業との兼業ではなく個人事業として操業され、エンジン部品の製造などが行なわれ、現在も稼働すると云うことを聞いていたので、創業者の郷土愛というものに触れることが出来たらとの動機です。
 菅浦地区

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 創業者山岡孫吉滋賀県上月に生まれ、大阪市内で創業。汎用小型ディーゼルエンジンの開発の成功で、農用機器、建設機器そして漁船へと会社を大きくした。社名のヤンマーは「オニヤンマ」と「山岡」をもじったもので、本来希望していた豊作のシンボル「トンボ」が既に登録されていたため、ヤンマーとなったという。神武天皇の即位と蜻蛉が山岡の脳裏にあったのでしょう。
 ミュージアムは子ども達で大賑わい

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 建設機械を触ったりすることが出来るというミュージアム、コロナ下でありましたが写真の通り幼児で大賑わい。高齢者は滋賀県を背負って立つ子ども達に見学を譲り、土産物と大凡の見学方法を聞き取り退散しました。現在は予約制で、二時間ほどで各種施設を体験できる。現場が大好きなKy君向きです。彼なら「強制退場」を喰らうほど見学するでしょう。
 少しイメージが違うがクルーザー

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 大昔にヤンマーマリーンというハーバーを大津湖岸で見かけましたが、往時のイメージとは大違いのモダンなクルーザーをミュージアムの玄関に飾っていました。この施設も、郷土へのプレゼントでしょうか。ヤン坊のテレビCMや耕運機、ポニーという軽四を作っていた昔とは違うな・・・と思えるが、自分の歳を考えたら場合によれば過去形で語られても良い歳を思い出し納得でした。

 湖国には 農機が似合う オニヤンマ <偐神武帝