国単位で国宝があるというなら、我が所属する若草読書会では・・・と思案すると濃宝、国宝そして放宝まで沢山のこく宝クラスの人財を抱えていることが見えて来ました。そこで、本日は手工芸部門のこく宝をご紹介します。既に何度となく登場されている、和郎女その人であります。偐家持氏の和郎女紹介コーナー。
仏事用、漢詩風、鐘の拓本等々少々お堅いものが多い我が家の飾り物なので、和郎女にご依頼したところ既に「断捨離」したという。そこで、何方にもお引き取り願えなったものがあるがどうかという・・・。
月と童
本日早朝から和郎女の工房へいただきに参ってきました、しかしこれが中々の出来栄えですのでご紹介します。姉はここ暫く工房をお休みされていましたが、どうしても若手(?)が必要と望まれ復帰されたとのこと。河内温泉大学の競合相手の近畿大学キャンパス脇に工房があります。
七夕と童
大昔はこの工房あたりも、学生相手の食堂、金貸屋、タバコ屋に風呂屋と林立していましたが、コロナ禍に非ず、学生の生活様式が変化して寂れていました。そこへ加えてコロナですから通称親不孝通りこと、大学通りもシャッター街と相成ってバイト先が無いと学生が住んでいる形跡が見当たりません。電話代のためにバイトをするというのが当たり前という学生の生活様式の変化は、安田講堂世代(決してその安田講堂戦には参加してません)には理解がおよばない。
桔梗と女郎花
お礼には復帰された工房の皆様にもと、大坂夏の陣煎餅を造っているいたに萬幸堂のお菓子の詰め合わせです。若手筆頭の和郎女に八十路の超熟練工が多く作業をなさっているとお聞きしておりますのでお茶菓子用にと持参です。諸先輩達が多くおられると云うことは、彼女に人間こく宝が回ってくるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。それまで、研鑽に励んでいただきましょう。
和郎女自画像とか
放宝や 月に芋でも ロケットか <偐山頭火
追加作品です。天地左右が未確定でしたが、和郎女氏にお聞きしたところこの位置が正しいとか。何だか鯉の滝登り風にも見えますが、作者の仰るとおりにしました。
青葉と鮎
吉野の「弥助」へ行きたくなる作品ですね。