河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

「縮み」志向の日本人

 李御寧(イオリョン)の追想録が本日の日経に掲載されています。俳句、盆栽や団扇から扇子、ラジオからトランジスターラジオ、大型車から軽四と何でもかんでも縮めてしまう日本人とその文化を論じた「『縮み』志向の日本人」は特に有名な著書で。あらゆるものを縮めるのが日本文化と解かれた。同書は若草読書会が単なる読書会もしくは聖書研究会の頃に読んだ記憶があり、発表者は小林兄だったような気がする。もし間違っていたらご容赦を。なぜイオリョン氏の記事がここに・・以下拙文をお読みいただけたら何とか理解して頂けるかと。
 追悼録日経より

 韓国人作家としては「日本の中の朝鮮文化」という書を記した金達寿(キムタルス)も、読書会で読み著書に記載されている朝鮮文化を残す地名などを歩いたものです。八尾の穴太神社もその痕跡と知りました。遠くは滋賀県奈良県を踏破した時もありましたが、中川氏はその不自由な足にも関わらず行動を共にしていただきました。飛鳥から、談山神社まで道なき道を登られたことは、今思えば頭が下がります。随分足が痛かったことでしょう。
 多分多武峰へと通じる坂道(今の様な道路は無く獣道とも云えない道を登りました)

 イオリョン氏は韓国の文化相を努められたこともあった様で、日韓の架け橋に努力されたようです。ちなみに、氏は奈良県立大学の名誉学長も努められたそうです。

 当夜は「多武峰観光ホテル」という旅館に泊まった事を覚えています。夜半に偐家持氏と東邦麻呂氏が碁をだしだし、愚僧は盤面が読めなくなり酒に溺れ翌朝の談山神社での談合に遅れた事を思い出しています。イオリョンから古い読書会をつい思いだし、乱文となりましたがご容赦下さい。