遺体を肉食の鳥類に死体を処理させるもので、チベット仏教にて行われるのが有名であります。またパールスィーと呼ばれるインドのゾロアスター教徒も鳥葬を行い、国や地域によっては、法律などにより違法行為となる。日本では、鳥葬の習慣はないが、もし行った場合刑法190条の死体損壊罪に抵触するかもしれません。
愚僧がガキの頃読んだ「鳥葬の国」というルポは鮮烈で、死と面する自意識養成期にしては少し重たかったルポでした。
ご出棺 日本ではカラスが運ぶのでしょうか
鳥葬という言葉で検索するとかなり出てきます。面積の関係でお墓が確保できないとか、火葬の薪が貴重とかという理由で、いったん禁止して後に容認している中国の西蔵自治区の例などからいまだに宗教的な意識や、前述のような理由から残っているのでしょう。
さて、鳥葬そのものを書こうと思ったわけでは無いのですが、つい書き出しに詰まって筆が滑りました。本日は巨大な柚子を鳥を使って天にお裾分けしようとしました。あまり酸いので食べるかどうかは分かりませんが、渋柿でも平気で食べるカラスなら喰ってくれるかなと思います。
巨大柚子
お嫁さんがご近所の旧家で頂いたという柚子、正月には蟹を食べる出汁に利用しましたが老夫婦二人では大きすぎて持て余すうちに変色し出しましたので、鳥葬することにしました。鳥葬の流れだと思うのですが、東大寺などでは僧侶が食べるお米の幾らかを残し屋根に蒔くそうです。鳥だけにでは無く天国(?)にも食べていただく。仏具の前のお供えのようなものでしょう。
食べやすいように細工 切っただけ
半分に切った柚子をブドウの枝に刺しました。カラスに邪魔されなく食えるように小鳥用には生け垣に置いてやりました。配置後小一時間経過していますが、まだ鳥は現れません。さて、如何なりますか、請御期待。
柚子をさす 小鳥は来ない ただまつだけ <偐アダモ