有馬のオーベルジュの雄「花小宿」に遊んだ。有馬温泉は金泉で有名で「上大坊」がお気に入りだが、食事は「花小宿」に限る。
何を使ったのか・・と聞くと気が遠くなりそうになるほどの具材を、上品に仕上げた会席料理は、何度訪れても飽きさせない。それらの料理の要になっているのが「おくどさん」、河内の農家の何処でも見られた竃である。煮る、炊く、蒸す、焼くに活躍していた。
お風呂は今回は「蔦葉子(バス)」というバリアフリー仕様の浴室だが、旅館が言うほどバリアフリーでもなく、何となく押しつけがましい気がする。
しかし、天井から日光が注ぎ込み、明るく気持ちが良い。もう一つの「楓廬」の方が人気があるが、私はこの「蔦葉子」がいいと思う。
写真:おくどさん、蔦葉子二枚
花小宿にて
○具も人も 竃で味になる