河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

安福寺所蔵の聖徳太子棺(夾紵棺:きょうちょかん)が奈良・東京国博で展示

 今年は日本仏教の開祖と言える聖徳太子1400年遠忌にあたります。遠忌とは五十年忌の後50年ごとに遺徳を追慕して行う法会で「おんき」と読みます。
 聖徳太子(574~622)の祖父欽明天皇の時代に日本にもたらされた仏教は、蘇我氏(仏教派)対物部氏(排仏派)との崇仏論争のすえ争いになります。両派が武力でぶつかり合ったのが丁未の乱(ていびのらん)です。この戦には幼少にもかかわらず、既に仏教に帰依していた聖徳太子厩戸皇子)も参戦しています。戦下で、聖徳太子が「いまもし我をして敵に勝たしめば、かならずまさに護世四天王の、おんために寺塔を建つべし」(日本書紀)と祈願したといい、今の四天王寺がそれです。
 四天王寺

f:id:gourmet_j:20210116191042j:plain

 やがて聖徳太子が政治の中心人物なると、仏教も政(まつりごと)の中心となり広く浸透していきます。金銅製の仏像や仏具そして寺が全国に造営されていきます。また、玉虫厨子正倉院所蔵の仏教に伴う工芸品などの技術も大きく花開きます。「聖徳太子1400年遠忌記念特別展」では、1章聖徳太子と仏法興隆 2章法隆寺の創建 3章法隆寺とその東院 4章聖徳太子と仏の姿 5章聖徳太子と仏法興隆 の五部構成で仏教と聖徳太子のひととなりを展示されます。
 法隆寺中門

f:id:gourmet_j:20210116230232j:plain   

  1章の聖徳太子と仏法興隆では重要文化財の「菩薩立像」と並んで展示されるのが、柏原市玉手山安福寺(大崎信宥前住職:ぎょくしゅざんあんぷくじ)蔵の「夾紵棺」断片です。夾紵棺とは7世紀に見られる天皇クラスにしか使われない高級な棺で、通常は麻布を漆で重ね合わせて作られています。しかし、安福寺蔵の夾紵棺は45層もの絹の織物を用いた極めて特殊な構造です。その幅は聖徳太子の棺台(叡福寺北古墳)に一致することから、専門家の間では聖徳太子の棺である可能性が高いと指摘されてきました。
 復元された棺(柏原市歴史資料館)

 

f:id:gourmet_j:20210116191142j:plain

 

 

 元々安福寺の床下にあったという夾紵棺を先々代の住職が見つけ、花台にと床の間に置いていた物を夾紵棺と判定したのが、昭和33年当時安福寺を宿泊所と使用していた関西大学大学院生だった猪熊兼勝氏(元京都橘大学文学部教授)です。近くの玉手山5号墳の実地調査に氏が来られていなかったら、今も安福寺の花台の一つに過ぎなかったのかも知れないと思うと、猪熊学生の柏原での古墳調査は1400年を繋ぐ歴史の結節点であったかも知れません。

 

 元花台の断片

f:id:gourmet_j:20210116191210j:plain

 さらに歴史は大きな結節点と共に課題を我々に投げかけている様に思えます。それは、なぜ聖徳太子の棺の断片と云えども、安福寺に在るのかという謎です。
 安福寺が一宇の寺から現状の尾州徳川家との深い関係のある寺へと変わっていく中に「珂憶上人」がおられる。珂憶上人は尾州徳川二代「光友公」の深い帰依を受け、菩提寺として光友一族の廟を設け、以来明治まで長く寄進を受けていた。また、珂憶上人は聖徳太子信仰にも篤く、四天王寺や叡福寺そして叡福寺の南にある西法との関わりは、人の往き来や寄進記録などでもうかがえるという。また、西法院の偏額は珂憶上人のもの。
 叡福寺と門前の寅1号

f:id:gourmet_j:20210116191248j:plain

 明治維新後、叡福寺北古墳(聖徳太子廟)を発掘調査されたときに夾紵棺の小破片が二斗出て来たと云います。

 叡福寺北古墳(聖徳太子磯長墓拝所)

f:id:gourmet_j:20210116195141j:plain

 お釈迦様信仰が「仏舎利信仰」になるように、聖徳太子信仰も形見としての「お棺」信仰へと向かったとしてもおかしくはないが、この辺りは専門家では無いので今後の調査に期待する所です。
 西法院本堂

f:id:gourmet_j:20210116191325j:plain

 4月27日から6月20日が奈良国立博物館。7月13日から9月5日迄が東京国立博物館で開催される「聖徳太子法隆寺」展の第一展示室に柏原市玉手山安福寺所蔵の聖徳太子の棺が展示されるというのは、一つの「快挙」であると思います。それが、日本史の中で不動の地位と尊敬そして信仰を集める聖徳太子の棺であり、大坂の陣後の日本を長く治めてきた徳川家の意向を受けた高僧の縁でもたらされ、後も同寺で長らく守られてきたという誇りであります。

 法隆寺 四天王寺の 結節点 安福寺には 珂憶上人 <偐山頭火

苺効果かな

 孫達に苺を送りました。持参した摂州ではNちゃんがお礼状を書いて待っていてくれたそうだった。あまり接触してはいけないと、社宅の前の植え込みに「置配」して帰りましたら、可愛いお手紙が届きました。子どもなりに感謝の気持ちを現してくれています。
 届いたお手紙

f:id:gourmet_j:20210115134927j:plain

 お手紙の裏を見ると「リンゴ」「バナナ」そして「ブドウ」まで描かれています。これまでの感謝か、これからの注文か。何れにしても嬉しい気持ちが伝わります。そこで、今日は(準備は昨日から)燻製を作りました。数の多いのはチーズですが、ソーセージにタマゴ等も燻しました。

 燻製製作中

f:id:gourmet_j:20210115142349j:plain

 昨夜から燻し通しでしたが、真冬はご近所にあまりご迷惑にはならなかったでしょう。
 アンパンマン

f:id:gourmet_j:20210115142553j:plain

 先程これら燻製と、冷凍蟹や多少の果物等を勢州に送ってきました。お正月恒例の「鍋料理」を皆で食べられなかったので、鍋の具材の蟹の残してあった分を送ったものです。何だか、食材宅配所のようになってしまいましたが、今の私に孫や子にしてやれる事はこの程度です。また、蟹を頬張った写真を見て老人は蟄居生活に耐えましょうか。
 摂州では蟹合戦に負けたのかKy君 細い足でもこの笑顔です

f:id:gourmet_j:20210115142128j:plain

 アンパンマン 蟹を食べても この笑顔 <偐山頭火

非常事態宣言の前に 聖徳太子1400年遠忌の法隆寺も

 既に注文していた苺をいただきに奈良まで行きました。普段はもう少し頻繁に奈良の手前まで出掛ける用事があるのですが、このところ他の所用にまぎれて手抜きしています。と、云っても本日も「用事」抜きで苺のみで出掛けました。が、遊びがてらとなるとあれもこれもとなり、盛り沢山となりました。しかし、買い物程度ですので宜しかったらお付き合い下さい。
 雪?の葛城山

f:id:gourmet_j:20210113203509j:plain

 苺は斑鳩の安村農園ですが、中将餅や御所のお酒、柿羊羹等などと思惑が色々出て来ましたので、取りあえず山麓バイパスです。金剛葛城山系の奈良側の裾を走るバイパスですので、大和盆地が一望です。あそこへ行けば苺、お酒はこの下、柿はあっちとデパートの地下を地上から眺める様なモノ。もっとも、この様な見ようで大和盆地を見るのは偐盆地くらいでしょう。
 葛城酒蔵

f:id:gourmet_j:20210113203545j:plain

 またも閉店でした。百笑門という酒が我が家でも評判が良いので買い求めに来ましたが閉店でした。後に訪れた油長酒造さんでも以前訪れた御所市内の酒屋でも「めったに開いてません」と云われるだけあって、愚僧も一回しか開店時を見た事がありません。
 風の森

f:id:gourmet_j:20210113203722j:plain

 御所市内の酒造所油長の生酒が風の森です。醱酵していますので開栓すると蓋が飛びました。久しぶりの御酒です、大変甘いのですがヘビーなお酒。よく見ると16度とありますので、肝硬変にはあまり良くないです。早速取り上げられてしまいました。残りは愚息のところへ行くのかな。
 安村農園店頭

f:id:gourmet_j:20210113203750j:plain

 斑鳩の苺と云えば安村さんに限ります。今回は品種とお値段表示です。古都華が一番おすすめですが、砂糖を食ってる様だと批評があるなら奈乃華がおすすめ。奈乃華は苺の酸味を僅かに残しています。我が家の孫達には古都華が一番人気があります。
 早速美味しいと写真を送ってきました

f:id:gourmet_j:20210113203822j:plain

 勢州のKz君には宅急便で、摂州のNちゃん達にはこの足で持参しました。総行程140キロですのであと少しで勢州まで行けたようです。斑鳩では柿羊羹を買い求めました。これは知人にお送りしようと思っています。
 法隆寺中門

f:id:gourmet_j:20210113203851j:plain

 昨日の雪の中での中門の阿形像だそうです。向かって右で、左は口を閉じている吽形像とで対をなしています。
 ところで、今年が法隆寺創建された聖徳太子1400年遠忌(おんき)という事で、様々な事業が企画されています。コロナの陰で何処まで盛大に開催されるか計り知れません。愚僧の関係(勝手に)した所では、柏原市の玉手山安福寺所蔵の聖徳太子の棺では無いかとされる「夾紵棺」が東京国立博物館聖徳太子1400年に関する展示物として出展されるそうです。もう少し情報が入手できましたら詳しくお伝えできると思います。
 夾紵棺

f:id:gourmet_j:20210113203922j:plain

 既に今の時刻では「緊急事態宣言」が発出(?)されているようですので、明日からの外出は黒ずくめの忍びスタイルで行かねばならないようですが、そのような用も無いので暫く引きこもりとします。銀輪散歩程度は行かねばと思っていますが。
 本日のオールスター

f:id:gourmet_j:20210113203952j:plain

コロナの外れで

 昨日は降雪を見る程の寒波襲来でした。年末の慌ただしいときに検査した咽頭・口腔内視鏡の検査結果を聞きに(診に)病院へ。年末に検査を受けた懸案患者や、緊急で診てもらった患者でY先生の部屋の前は何時に無く混み合っています。加えて、コロナ対策で席間距離を広くとっていますので、廊下の隅々まで待っています。聞くとは無しに漏れてくるお話によると、膵臓癌重篤な方が多く時間がよりかかります。
 薬師寺の東塔拝観開始(3月1日から)

f:id:gourmet_j:20210109125628j:plain

 待ちながらカレンダーを繰っていますと、丁度4年前のこの時期に私は救急搬送されてY先生のもとへ。内視鏡検査専門の医院からの転送でした。多分沢山待っている外来の患者を押し分けて、緊急手術をしていただいた様に聞いています。ですので、受付が終わって1-2時間待たされても、自身も他の患者を待たせて命を助けていただいたと思うと苦言も何もありません。
  ミュシャとアメリカ展(堺アルフォンス・ミュシャ館 3月7日まで)

f:id:gourmet_j:20210109125719j:plain

 予想通り最後に呼ばれました。当初の予定ではこの日に再手術の日程を決めるはずでしたので、最後に時間をとってとの事であったのでしょう。しかし、4年前には小さすぎて残しておいた・・・今回の検査でも前回に手術したモノと比べてまだ小さいのでもう少し経過観察してもいい・・・とのこと。幾ら小さくても癌があるというのは気持ちの良いものじゃ無いのですが、ここ数ヶ月のバタバタ、そしてあと少しという所ですのでY先生のお言葉に乗る事に。しかし、先生経過観察で手遅れは無いでしょうな・・・それはありません。
 古市古墳群 鍵穴に登れるという記事も(年中無休)

f:id:gourmet_j:20210109125758j:plain

 何も無い大丈夫ですよ、と、意気揚々と帰るというモノでは無いにしろ手術が当面でも回避できたと云うのはある意味では心ウキウキですね。次回の検査では造影剤を注入してのCTスキャンの予定も入っています。ドア越しに聞こえていた「膵癌」の検査です。齢70を越えられたら、探せば何か異変があります、著変にならない様にコントロールしていきましょうと云われています。前回の手術の後も、術後は抗がん剤ですかとお聞きしたら、そんな高価な薬は偐山頭火さんにはもったいないと、変な慰めをしてくださる頼もしいY先生にもう暫くお付き合いして貰いましょう。
 上村淳之展~花鳥風月から(3月22日から6月3日)

f:id:gourmet_j:20210109125844j:plain

 最近の新聞記事より、コロナ禍でも観賞できそうな展示会等を並べてみました。それぞれにリンクを張っていますので、公開状況や約束事等にご注意の上観覧してください。食事会や旅行だけが経済でないと思います。

 元服の コロナとじこむ 雪よふれ <偐山頭火

紅白歌合戦と云うのがあったらしい

 小学校時代の運動会か、戦国時代の国盗り合戦か。今の子ども達に「読ませたら」何と読み取るでしょう。年末恒例のNHKによる国民的歌謡ショーですが、今年は近年まれに見る高視聴率だったという。客を入れないでテレビ放送だけの構成だっただけに、主催のNHK も複雑な思いで数字を見ている事でしょう。 
 ひとり紅白歌合戦から神田川

f:id:gourmet_j:20210107134518j:plain

 当初はAct Against AIDS活動の一環として桑田佳祐が取り組んで、2008年の1回目、2013年の2回目に続いて2018年は3回目の「ひとり紅白歌合戦」となった企画です。赤も白も無い紅白と云うと、近年の紅組にも白組にも属さない歌い手と似た現象ですが、元歌はそれぞれ紅白が付いていいわば「洒落」企画の様なものです。
 なごり雪

f:id:gourmet_j:20210107134617j:plain

 桑田佳祐の歌唱力と企画の力量がものを言いますが、洒落意識も大切な素養であります。一昨年、何十年ぶりかで桑田が紅白に出演したのを機に、第三回ひとり紅白を再編集した放送を録画して今年の大晦日にもお正月にも再生して視ていました。
 MCと云うのですか、楽曲について語る桑田佳祐

f:id:gourmet_j:20210107134657j:plain

 観客席が空っぽ(一部舞台に替えたようですが)で返って盛り上がったという放送内容は後日談で読みました。大御所などの扱いも可成り変わった様で、コロナ後の価値観を暗示しているという意見も読みました。
 ひこうき雲(あまり画像を盗むとクレームが来ますのでこの辺で)

f:id:gourmet_j:20210107134909j:plain

 テレビ番組は「笑点」もよく見聞きします。司会者が変わって、BS再編集のなつかし番でも先代「圓楽」の頃が一番なつかしいというか面白いですね。進行にキレと洒落があって躾・礼儀が良い。古き良き江戸の寄席を彷彿とさせます。さて、寒波襲来とか一人紅白でも視ましょうか。

  真空管 ブラウン管から 液晶へ 道具は変われど 夢(うた)は流れる  <偐山頭火