河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「くいだおれ人形」

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 食堂ビル「くいだおれ」が閉店というニュースに、感慨深い思いを持つ団塊の世代が多いことだろう。
 「くいだおれ」は戦後間もない1949年6月、故山田六郎氏が「焼け野原となった道頓堀の復興に寄与しよう」と創業。翌年に店頭の機械仕掛の人形を置いた。以来、道頓堀のシンボルとして難波の人情を眺めて来たのだろう。

 人形と同じ時代に生まれ育った私を始め団塊の世代は、子どもの頃、年に1回の心斎橋への買い物の折に、デパートの大食堂、不二家でアイスクリーム系または「くいだおれ」又は「食堂ビルドウトン」でのハレの食事が楽しみであった。「ドウトン」は既に無くなって、唯一1社経営の食堂ビル形態で残っていたのが「くいだおれ」でした。

 ビジネスモデルの先端を走っていた者が、気がつくと周回遅れになっていたのだろう。

 閉店の理由に挙げている、施設の老朽化はお客として行っても目につくし、これに金をかけて近代化するか・・・と言うところで結論が閉店と成ったのでしょうか。閉店までにはもう一度行っておこうと思っている「団塊世代」は多いことだろう。閉店は7月8日(火曜)とのこと。人形やブランドは売却されると言うことだが、あまりイメージが違う利用は避けて欲しいものだ。

 創業者が開設した丹後神野駅近くにある、「久美浜温泉湯元館」については何も報道されていないのですが、存続して欲しいと祈ります。

 写真:くいだおれ太郎