過日古事記編纂にちなんで散策した奈良市田原地区から、少し足を伸ばして今回は柳生街道筋の円成寺までドライブと散策を。特に確固たる目的があったわけではないですが、暇な時は「暇しよう」と半日出かけてきました。
ますは、志貴皇子の御陵と歌碑です。志貴皇子は子息の白壁王が天皇になられたことにより、春日宮御宇天皇とされた方なので天皇としてはあまり知られていません。しかし、和歌の天才としてはよく知られています。
次に、志貴皇子の子ども白壁王(光仁天皇)陵です。以前も写真を撮っていたのですが、今回はロングショットで全景を。綺麗な円墳ですね。斯様な御陵にまで、番人の小屋があって巡回されているようです。国民の税金とはいえ、宮内庁も隅々まで大変です。
ここから、太安萬侶のお墓に立ち寄って、柳生街道までは林間道を走ります。時代劇の背景に使えそうな素晴らしい、杉木立が続く先に柳生街道が交差しています。交点を右に少し走りますと「円成寺」です。縁起によりますと、天平勝宝8年(756)聖武・孝謙両天皇の勅願により、鑑真和上の弟子、唐僧虚瀧(ころう)和尚の開創とあります。太安萬侶の古事記の時代少し後ですね。素晴らしい庭園に癒されます。
こあたりで、ぼちぼち踵を返して河内へ。途中奈良公園で鹿せんべいを買い求めます。この鹿せんべい我が家のミミの大好物です。糠が主成分ですので、老犬の身体にも良いことでしょう。
写真:光仁天皇陵、安麻呂墓(左上の石垣)、円成寺庭園、鹿せんべいとミミ(佐川急便社員友情出演)
志貴皇子
石激る垂水の上のさわらびの萌え出ずる春になりにけるかも