河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

木屋旅館「元湯」再行記

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 元湯というのだから、木屋旅館の「元」の源泉だろうか、尋ねたことが無いが勝手な想像。温泉本通りに面していて、通りをそぞろ歩きする旅人の下駄の音が浴室に響いてくる。

 このお風呂も、湯面が川面と同じレベル、故に下駄の音が天井横の窓から響いてくる。ここは、底から沸く源泉に常時加水することとなっていて、一番なじみやすい。若女将も、お客さんが寝静まった頃利用するという。

 手堀と比べたら少し小さいが、ひとりだとこちらの方が落ち着く気がする。寝付けぬ夜だった、深夜二時頃利用したが、誰も何も邪魔しなかった。

 三朝温泉ラジウム含有量が多いので有名だが、ラジウム泉の特徴として、ラジウムが地上に飛び出すと数十センチで消滅する。そこで、木屋旅館の源泉風呂の設計はラジウムの特性を知ってか誠に理に適っている。

 写真:元湯

 元湯にて
 ○カランころん 天井から 街が鳴る
 ○湯に浮かび まどろむ頃に 夜が明ける