行基は河内の人で、僧道昭に師事した。畿内を中心に諸国を巡り、民衆教化や寺造、池堤設置、架橋架設等の社会事業を行ったとされる。(668年~749年)その、行基さんが開いたとされるのが、この木津温泉です。
ホテルゑびすやには、二つの大型温浴施設があり、それぞれ露天がついている。男女交代で使うのだが、「行基の湯」と称される風呂の露天には行基菩薩像が素晴らしい庭園から入浴客を眺めている。「俺が作ってやった風呂で、楽しんでるか?」とでも言いたいのか。
先に入った「久美浜温泉」でも創業者が銅像になって、露天風呂の客を眺めていたので、案の定同類か・・・と早合点。さすがに、行基様は露天を眺める方向に建っておられるが、まぶたを閉ざして湯浴み者の幸せを祈っておられた。
初めは僧尼令違反で禁圧を受けた行基だが、後に大仏造営の勧進に起用され、大僧正位を授けられただけの人物だ。我が「河内温泉大学」の校祖とも言えるお方です。
写真:行基の湯、行基さんの立て札(天平十五年とある)
出典:広辞苑他
行基の湯にて
○みんみんみんみんと蝉露天
○高僧がワキから見守る木津温泉