近年通い出した温泉です。六甲山系の南側には数多くの温泉銭湯がありますが、ここは出色の湯です。何がすごいかと言えば、気泡が肌にまとわりつき身体が浮きそうな錯覚になります。これほどの気泡泉は熊本の「はなまき温泉」以外記憶にありません。
ただし、表示の通りかけ流しといっても受け口が設けられていて、何処へ消えているかは知らされない。多分、何処かで再利用されていると想像はできるが。
さりとて、お湯のすごさは素晴らしいものです。この温泉が、住宅街の真ん中で湧いているという事実も驚きですね。早朝から皆さん通っているが、近隣の苦情対策を考えると、経営者の努力も大変でしょう。
名の由来は、近くに「処女塚」という古墳があり、これに名を由来している。男子風呂は「益荒男の湯」と書いてあるが。これも「益荒男と思えるわれや水茎の水城(みずき)の上に涙拭(のご)はむ」(万葉集(6)からか。外観の割に古風な設えです。
写真:外観、益荒男の湯
路程:JR六甲道駅、阪神石屋川駅徒歩10分。国道2号徳井交差点(はるやま店舗)北東