河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

旅の終わりに「道後温泉」

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 道後温泉を語る手立てはいくらでもあります。古は聖徳太子伝説や一遍上人も登場なさるほど、多くの人々に楽しみを与え続けてきた日本を代表する温泉地です。近年では、夏目漱石が松山へ英語教師として赴任したおりに足重く通ったことでも有名になっています。いわゆる「坊ちゃん湯」で本館が世間に通るほどですから。

 さて、本題に戻りますと山頭火は大の温泉好きでありましたので、庵を結ぼうとした地には、必ず温泉が付いております。嬉野温泉川棚温泉では庵を結ぶまでには至りませんでしたが、小郡(其中庵)、湯田(風来居)と温泉が付いています。ここ松山も一草庵から歩いて20分という近くに道後温泉があるのは偶然ではありません。

 道後温泉では「鷺の湯」に通った。金があると「神の湯」にも入ったと記されています。鷺の湯は今で云う「椿の湯」と思われます。今でも本館に比して40円ほど安く庶民的雰囲気が溢れています。道後温泉本館正面を直進して、一つ目の角を右に行くと椿の湯、左に行くと道後温泉駅と駅前広場です。

 さて、本館には昭和天皇が入浴されたというお風呂や、夏目漱石の部屋なるものも保存されています。漱石の筆になる軸が床の間に飾られていますが、この部屋は後世の作り事のようです。しかし、少しばかり入浴料をはずめば、二階の広間でくつろげます。浴衣も供されます、三階はこれに個室という設えになります。要はヘルスセンターの走りですな。

 道後温泉あれこれ
 http://www.dogo.or.jp/pc/jyouhou.htm

 写真:道後温泉本館、二階広間、漱石の間、明治初期の本館(坂の上ミュージアムにて)