お盆は地獄の釜の蓋も開き、罪人達も釜地獄から解放される・・・と云う。娑婆では使用人にも正月と同じく休息と駄賃が与えられ実家に里帰りする。それが帰省の始まりでしょうか。
小阪墓地
しかし、今年は娑婆に戻りたくないという地獄の罪人が多いという。提灯やお花で飾り付けられても、地獄以上の連日の灼熱という報道は「極楽新聞」等のマスコミで報道済。更にコロナとやらの疫病が流行して、下手して罹患すると生きの苦しみで、娑婆に戻らなければならないという恐怖感もある。
提灯で歓迎
閻魔庁では毎年「GO TO 娑婆旅行」という旅行券を配って地獄景気の浮揚を図っているが、今年はヤベ晴明担当大臣の進言もあって閻魔総理も断念を決定、極楽消費券の配布を決めた。「時に動かざるも政治であろう」との判断だが、諸罪人からは圧倒的支持を受けている。既に外交ルートを通じて各国にも通知済で、歓迎や送別のレセプションの中止が決まった国もある。
LED大文字焼きかな
ただし、京都五山では通知が届いていなかったのか悪ふざけなのか、一部の住民が歓迎と送別の日程まで勘違いしたかのようで、既に送り火を灯したという。これについては、いずれ実行犯には将来必ず渡る三途の川において閻魔様から厳しい沙汰が下されるであろう。判例からみて針の山を素足で上り送り火を灯す「針山素足送火刑」との噂である。
冥道筋では売っていませんアマビエ(和郎女作品)