昨日まで湖北と叡山に行ってました。緊急事態宣言前に・・・というさもしい気持ちでは無く、通常の骨休めです。隠れ家のような己高庵が意外と人出で、叡山山上の巨大な宿坊がひっそりとしているという、妙な旅行でしたが骨休めにはなったようです。旅の纏めは後日として本日は月初のお墓参りでした。
お寺さんにも時代の波か
墓参りの帰路檀那寺の前の掲示板には「油断」と題する掲示物。涅槃経を出典とする油断の意味からコロナワクチンの接種の勧め(?)を説かれている。最後の〆には比叡山の法灯を例に出して絶やさぬ事、油断しないことを説いている。
悩ましいワクチン
比叡山の法灯が「本当に」1200年保たれてきたかどうか知るよしも無いので、そうだと云われれば否定のしようが無い。信長による焼討ちも「焼き」ですので「消した」証にはなりません。その法灯がある根本中堂は現在工事中で、堂内は法灯を除いて拝観することが出来ません。
根本中堂の足場
愚妻の実家の宗派は天台宗です。一般家庭の仏教宗派としては珍しく、大阪市内でも数ヶ寺しかお参りしていただくお寺が無かったそうです。ご両親の出身は岡山県で、瀬戸内海湾岸沿いを天台宗が足場としていたためだという伝承を聞いたことがあります。そんな環境で育った愚妻は、日頃親しんだ天台宗の本山にお参りできたことで何か心が落ち着いたとも云っています。
天台宗マスコット
政 油断する先 民堪える <偐山頭火>