今回は「立ち寄り湯」について。ただしどれも再湯もしくはそれ以上のお湯ばかりで新鮮な記録はないが、新しい資料もご提供できようと思います。ただし、久美浜温泉は初回に紹介しているので除きました。
先ず手始めは「七釜温泉」ですが、先に浜村温泉郷と一つに括られる場合もありますが、かなり強烈な鉄泉の七釜と透明な塩泉とは区別する必要があろうかと思います。ひなびた湯治場でありましたが、近くの湯村に客を奪われたと見えて、設備関係は古さを否めない。但し、日帰り温浴施設「ゆーらく館」は一定の設えと節度ある経営で好感が持てます。何より、食堂が無いのは識見です。
翌日但馬で用事を済ませるため、再び国道9号の人となりました。当然のごとくでありますが、岩井温泉へ足が向かいます。ここも何度目かの訪問でありますが、先の七釜同様、風呂のみと言う設えが好感を持てます。この温泉は地区の運営でありましたが、数年前に行政の関与を受けていますが、いまだに湯株が存在していて、地区の住民の間では数千円で売買されているとのこと。湯株を持つ家庭は一人月600円で入り放題とか。素晴らしい伝統が守られています。
写真:七釜温泉外湯、スタンプカード、岩井ゆかむり館、ゆかむり唄
岩井温泉にて
○湯の株も 株は株でも 湯の香り