河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「古事記編纂1300年記念奈良行 頭塔」

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 今年は古事記が712年に編纂されて1300年とか。古事記語り部稗田阿礼を祀る「売太神社」が鎮座する稗田環濠集落では記念式典などが予定されているとか。そこで、古事記を編纂したと云われる「太安萬侶」の眠る田原地区と、稗田環濠集落を巡るMTB行としました。
 
 まず、手始めは頭塔です。五重塔などの仏舎利の原型と云われ日本で現存しているのは、ここ奈良と堺市の土塔地区にあるのみです。奈良の土塔は現在では頭塔と云われていますが、これは「土塔」が変化したものと県教育委員会の資料にあります。私は、堺の土塔を見学しておりますので、今回頭塔は大変楽しみにしておりましたが、現地に行くと以前何度も宿泊しているホテルの真横とは腰が抜ける思いでした。

 もっとも、資料を見ますと以前は木が生い茂り現状とは似て非なるものですので、気がつかなくとも自然だとは思います。767年東大寺の僧実忠が土塔を築いたという古文書があるそうです。古事記より後に作られたようですね。

 現在では復元されていて一般に公開されていますが、管理されている方に連絡を差し上げて門扉を開いて頂くというシステムです。周辺はぎりぎりまで民地化されていて、吉備路風土記の丘の古墳に似た、文化財と人間のせめぎ合いを垣間見る思いです。

 さて、手始めはこの位にして共に旅する偐家持氏にせかされて田原へと先を急ぐこととします。この先に苦難が待ち構えているとはつゆ知らず。
 
 写真:頭塔北斜面、頭塔石仏、資料板、県教委パンフ、土塔(堺市

 頭塔見学:仲村表具店(0742-26-3171午前9時から午後5時まで)