お盆は仏様へ線香をさしあげる。残暑で蒸し暑い現世で更に修行を続ける者へも・・・と香を取りよせました。上京区勘解由小路町「山田松香木店」からの取り寄せです。大凡の場所は京都御苑の西南あたり。難読な町の名ですが「かげゆこうじ(かでのこうじ)」と読みます。
取りよせたのは、香木千聚という白檀・伽羅・沈香のスティックタイプの線香と、文香の入ったカードです。例年梅雨の頃から、香を焚き始めます。しかし、今年はあるブログ仲間の「珈琲香」線香のお話をお聞きするまで、忘れ去った行事でありました。そこで、早速注文となったものですが、段取りよく盆過ぎに到着です。
先程来から、古いジャズのリズムと沈香の薫りが漂っている中で「作文」しております。山田松香木店は、非常に格式の高いお店に見え、事実そうだと思います。正倉院展に関するNHK番組で、香木の解説に出演なさっていたのが御当主でした。しかし、社風は明るく一般的な観光客にも入りやすいお店です。また、初心者には「聞香」や「調香」の学習会もなさっています。
昨日からお天気が不安定に、雨が降っても又湿気が増すという残暑。けむりの香りに眼を閉じると瞬間の浄土か。その瞬間しゅんかんを何とか繋ぎ合わせていきたいものです。