河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「箏弦から描き出される秋も素敵です」

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 永年の友人であります、箏曲家大嶽和久氏が所属する関西邦楽作曲家協会第38回作品発表会が、12月3日(日)午後1時から、御堂筋の朝日生命ホールで開催されます。

 大嶽氏はじめ関西を代表する12名の新作や改作の初演を含めた力作が上演されます。大嶽氏の作品は、協奏的短章~筝独奏と筝合奏群のための~(筝独奏・筝三部・十七弦)。なにやら大がかりな編成の様で楽しみであります。

 大嶽氏には、2004年大和川付け替え三百年を記念した楽曲「大和川」を作曲いただき、記念事業に華を添えていただきました。近年ではまだ記憶にあざやかな「大坂の陣400年事業柏原実行委員会」の委嘱を受けて大坂の陣鎮魂曲「誓いのとき~大坂の陣四百年に寄せて~」を作曲していただき様々なシーンで演奏されました。

 大坂の陣大和川の付け替えは共に、大阪史のターニングポイントであり、特に川違えは新田開発や綿花作りなど、近世の経済的発展の礎を築いた大きな出来事です。その出来事を日本古来の箏曲で表現していただいたことは、大阪人にとっても大いに喜ばしいことで、歴史と共に永遠に記憶に刻み込まれることでしょう。

 発表会のお問い合わせ等は、関西邦楽作曲家協会事務局(星田一山さん、電話06-6720-5562)まで。入場料は三千円。

 写真:第38回プログラム

 筝の音
 指先の みずうみの糸 音(ね)あふれでる <偐山頭火