秋の気配が色濃くなってきた・・・という知らせが伝わってきた斑鳩路へ。今月入れ替えた車のタイヤの調子も試したくもあり、一般道と高速を組み合わせ、更にトレンクルでコスモスを探索とした。しかし、最後の自転車に思わぬ課題が見つかった小旅行でもありました。
国道25号で亀の瀬を越えると王寺、大和川を越えると斑鳩町。法隆寺を過ぎて左折すると歩道も広がり田園風景へと景色は一変する。中宮寺の発掘現場を過ぎると法起寺。ここを左折して直進すると法輪寺、そして脇の広大な駐車場です。意外にも、白線が引かれてレーンを整理している。どうやらフリーマーケットがあった様です。片隅に駐車して、トレンクルを下ろして輪行です。
予想通り法隆寺は参観客で一杯です。何時もは山内を輪行するのですが、本日は遠慮して外周を正門から西門へと向かいます。正面を軸として左右を見比べると、西側の街区「西里(にしさと)」と呼ばれる方が落ち着いて見える。その分道幅も狭く観光向けでは無さそうです。法隆寺創建に関わった大工集団の町であったと云われています。
矢田丘陵の傾斜を登る細い道が広く開けたところから南を見下ろすと「藤ノ木古墳」。畑の真ん中に椀で盛った御飯の様に膨らんでいます。その周辺を無数のコスモスが全員古墳の方を向いた様に見えます。この辺りからトレンクル2号の後輪に異音が。空で動かしても音はしないが、乗車すると「ギシギシ」と車輪から。
地元の人が云う「業平道」を法隆寺正門へ、石段に腰を下ろして自転車の点検。あまり見かけない光景ですな。異音は車輪を支える「リム」という細いワイヤーのテンション不足でした。きっちりと張れていないので、その部分に荷が架かると変形を起こして音を発していました。修理道具もないので、聞かないことにして先へ進みましょう。
夢殿の前の細い道を突き抜けると、左に老人福祉センターのお風呂が見えて来ます。本日はお風呂はパスしてその北側にある「中宮寺墓地」という区域に入ります。中宮寺所縁の宮様のお墓らしく宮内庁の看板もあります。墓へと続く通路は溝を挟んで2本あって、中宮寺用と宮内庁用らしい。面倒なことをしたものですね。ぼちぼちトレンクルによる輪行はおしまいです。
自転車を修理工場へと考えて斑鳩を出ましたが、よく考えるとお休みの日はお客が多いので遠慮することにし、自宅へと高速の人となります。一般道ではあまり気付かなかったのですが、新しいタイヤはゴムも新鮮、路面への密着も反動も適度で車が新しくなったと勘違いする程です。5年も経過すると、溝はあってもゴムが劣化していたんでしょうか。