河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「梅は咲いたか」

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 温暖な正月と思っていたら、大寒の頃には大阪市街地でも雪が積もる、そんな気流の流れを高いタワーのような温室で眺めて戻ってきましたら、鉢植えの梅が咲いておりました。正月用に購入しましたが、メーカー曰わく「注文に追いつかず、正月開花は保障できません」とメモ書きが。

 その開花が、退院の日と重なり大伴家持風に詠むと「いや重け吉事」の一連の流れの中に有ると思うと、喜ばしいことです。と、やや身勝手も許容の範囲と勝手に解釈しましょう。

 梅と云えば、菅原道真拾遺集で「東風」が吹けば、春を忘れるなと梅に訴え。山頭火其中日記(五)で「梅がもう春ちかい花となつてゐる」と詠み歌人文人の感性に訴える花として取り上げられています。厳寒の冬の先にある春の兆しとしては、なによりの可憐で美しい形の花と云えます。

 さて、話しを偐山頭火か寅ちゃん風に現実的に戻しますと、同じく自家栽培の「豆苗」も大きく成長いたしました。家人曰く世話をしなかった・・・と云いますが、ほったらかしの方が成長が早かったようです。これは、昨夜夕食で感謝して頂きました。

 写真:梅一輪開花、厳しく育った豆苗

 梅開花
 我が春は梅一輪の足音か  <偐山頭火