河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

アナログが無くなった ジャズ音源の場合

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 我が家からアナログ音源が消えました。青春時代の麻疹とでも云える病は、ジャズ音楽と革命思想でしょうか。思想は既に世俗化して長い月日が経ちますが、音楽に関しては左のスピーカーからはいまだにジャズが流れています。一種反社会性をおびた音楽は、心の琴線に触れるようなビートが似合います。

 中でもマイルスデービスやチャリーパーカー、エリックドルフィーといった連中の音楽です。気取って濃い珈琲カップが置かれたテーブル、紫煙アルティックA7の低音に共鳴して振動する穴蔵のような喫茶店で瞑想していた頃が懐かしいです。何を想っていたのかも忘れましたが、そんな時代のLP達とお別れしました。

 レコードの保管場所に困る、ターンテーブルを買っても置く場所が無いという理由ですが、このまま物入れに放置しても塵化するのは明白です。若い頃、共に上記の音楽を楽しんだN君が超が二乗程のオーディオマニアでもあります。その君に尋ねると、引き取るといいます。但し、気にくわないものは処分するという条件付きです。条件は仕方が無いが、引き取っていただけるなら幾らかは残せる。

 そこで本日LPレコード段ボール箱二個ほどを彼の家に持参してきました。全部差し上げるというのも残念というか、女々しくも欠片でも手元にと思い写真のレコードのCD化を依頼してきました。アランフェス協奏曲を収録した「sketches of spain」はデジタル音源でも市販されたようですが、やはりスクラッチノイズが鳴る音も良いでしょう。ホアキン・ロドリーゴの演奏で生で聴いたこともある思い入れが強い曲です。ギター曲をラッパでというのも出色の趣があります。

 写真:スケッチ・オブ・スペイン、チャーリーパーカー・オン・ダイアル

 ジャズ
 ほろ苦い 何故かほろ苦い ほろ苦い <偐ラッパ吹き>