滝の湯は初見ですが、施設の清潔感といい申し分ない。廃業した旅館を村が立ち寄り湯に改装したと聞くが、接客も快い。
内湯の下に露天がある。勿論、露天を所望したが、この露天に滝があるのが女湯だけ。連れはいたく感動したようだが、男湯からは滝なるものが見えないので、「滝の湯」の由来は休憩室で話を聞くまで分からなかった。多少不公平感はぬぐえないが、連れが満足している様子に勿論苦言はいえず。
滝の湯をあとにして谷瀬の吊り橋を左に見てワインディングロードを走ると五条市に、いわゆる国道168号を「五新線」と呼ぶ起終点だ。五新線という鉄路も着工されたが、途中で頓挫、軌道の残骸をバス専用路線で使っているのは有名な話だ。熊野古道という遠大な交流ルートを造った、古人の知恵と努力に我々は遙か届かなかったと言う証左か。
この様な景色を眺めつつ、今回の熊野古道湯の旅が終わった。
写真:湯泉地温泉滝之湯露天風呂
滝の湯にて
○滝の湯の男湯に響くは滝の音