この湯はごく近くにある「不動の湯」と提携関係にある。井戸は同じかと問うと、全く別だという。パイプでつなぐほどの近さでもないので、別に井戸を設えたのだろう。この近辺は、戦時中京橋地区周辺にあった砲兵工廠で働く職人の住居や、下請けの工場群であったため、未だに下町の風情を残しており、銭湯が成立する背景があるので、この手の銭湯が非常に多い。
さて、華厳温泉でありますが加水はしていないと云うが、室内は循環だ。露天と言い張っている所は非循環のようだ。この日はあいにく雨で、露天を十分に楽しめなかったが、源泉には浸かった。
施設は、豪華とは言い難いが清潔で手入れの良い管理が行き届いている。不動の湯と同じだ。温泉施設にとっては何よりの課題だが、おろそかにされがちである。ただし、石鹸、シャンプー類の設置は無いので持参の用がある。
写真：温泉表示
華厳温泉にて
○天井越し話が飛び交う下町の湯
