河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

九州修行の旅「長崎出島からどんこ舟の柳川まで」

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 霧雨の雲仙を出立して、長崎に向かいます。長崎は当初予定に入っていませんでした。永年仲間内で行っている「読書会」の次回の例会におけるスピーカーを初めて努められるW姉の指定図書は、朝井まかて著「花競べ」。その参考図書に同著の「先生のお庭番」と案内がありました。

 お花に大変造詣の深いW姉らしい選で、両著共読ませていただきましたが、特にシーボルトが本国に持ち帰ろうとした「草花」の管理を任された若い日本人の庭師との関係を描いた「先生のお庭番」が印象に深く残り、今回の旅をするにあたって、長崎を組み入れたものです。

 前置きはこのくらいで、ほぼ一般道を使って長崎入り。二回目と云っても50年ほど以前と比して、違う町に来たようなものです。まして、今回は自動車を自ら運転していて、置き場所にも難儀する。加えて、「例の」観光船が何艘も同時到着したとあって、長崎の街は中国租界になったような状態。

 深く立ち入ることを諦めて、本のシーンで印象的だったシーボルトと庭番が馬で駆け上がったという「稲佐山」、外国との出入り口であった「出島」程度にして、「かすていら」を土産に求めて退散することとした。向かうは今夜の宿、柳川のかんぽの宿です。

 長崎から高速で嬉野まで。インター近くで嬉野茶を土産に、これは「かすていら」に合わせたつもりです。さあ、嬉野の温泉へと車を進めたが、後で考えると進めたのが「出口」方向だったらしく、立ち寄り湯は見つかりません、そのまま佐賀市の方へ進んでいたようです。今回はナビでは無く運転手の失敗。JR西の東海道線の運転手と同じ間違いだった様です。

 立ち直りと修正の早いのも小生の特徴。ならばこのまま「柳川」へ向かうことに、時間の余ったのを繕うものはと車窓に目をやっていると、佐賀の干潟に咲く「シチメンソウ」という海岸の紅葉とか。塩分が多くても生き抜く塩生植物の群生でした。

 珍しい紅葉を堪能した後は柳川へ。水路には「どんこ舟」の船頭が客待ちをされている。記念館となっている北原白秋の生家の前にも何処ででも。船頭の頭数に比して、客となるバス等が少ないのは、少々気の毒に見える。宿はその水路脇にあった、上階の風呂から眺めるとまた違った水路と舟の風景が楽しめます。

写真:出島2題、稲佐山、先生のお庭番、嬉野茶、シチメンソウ2題、水路とドンコ舟、北原白秋生家、かんぽの宿柳川と内風呂

 嬉野温泉
 いりそびれ 嬉野の湯 茶でたてる  <偐山頭火