河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

前線停滞「秋雨に曇るも朱き西から琴の音かな」

イメージ 1

イメージ 2

 毎日お天気が悪いとふて腐れるか、洒落てみるしか無いかという心境です。その様に家で閉じ込められている時、知人の琴の演奏会の案内が来たということ(琴)なので洒落てみました。知人とは大嶽和久氏(大嶽箏曲学院主宰)で、案内は関西邦楽作曲家協会作品発表会(第39回、12月2日午後1時朝日生命ホール)です。今回彼は都合で再演曲と云うことらしいが、筝・三絃・尺八五重奏曲「山里の歌」を発表するとか。

 ・・・のどかな山間に広がる四季折々の風景。そこには時の流れを覚えない懐かしい風景がある・・・とプログラムに。人生の山や谷を越えて、ふと思い立つと自然の中に立つ一人の自分がいる。

 と、でも一人勝手に解釈してみました。さて、どの様な曲に仕上がっているか楽しみであります。彼の作曲に関して二度ばかり少なからぬ関わりが持った事がありますが、曲作りにかける凄みというものに何時も驚かされます。時代背景、現地主義そして関係者への謙虚な取材を積み重ね、そこに彼の感性が注ぎ込まれると曲が出来上がります。

 その過程を間近で拝見していると、小説や戯曲そして短歌などの文字の世界と同様に、音楽家の思いつきだけではなく自然の観察や人の感情・思いを一つひとつ紡いでいるのだと知ることが出来ました。演奏会当日御堂筋に銀杏の紅葉が残っていれば、そこは晩秋の風景が見られるでしょう、次は春です。

 写真:演奏会案内等

 四季
 冬枯れも 又楽しきか 春が夢 <偐山頭火