緊急事態宣言を引っ込めるとどうなるか・・・と云う実験をしたような大阪(関西)のコロナの再蔓延ですね。そんなこと分かっていた。とお嘆きの評論家を始めテレビ前の諸氏もお怒りでしょう。小出しの奇策や愚作で何とかオリンピック開催までこぎ着けたら後は本土決戦なんて、戦前の軍国主義国家の再現です。現場で戦っている一兵卒(医療従事者)にとっては歯がゆい愚作に見えるのですね。
久宝寺緑地公園花壇①
医療関係者や、マスコミの間では一般医療も崩壊の危機に・・・と現場からの声を見聴きていましたらそれが我が身に降りかかろうとは。愚僧は数年前にがん摘出術を受けています。まだ寛解とは云えませんがサバイバー候補です。昨年の暮れ、内視鏡検査(年二回受診)で以前の取り残しが「ころあい」まで成長(?)して来たので取りましょうか・・・との主治医のお言葉。その時は我が家のもめ事で神経をすり減らしておりパスしましたが、ボチボチ目処も付いたので先月手術を依頼しました。
久宝寺緑地公園花壇②
手術と云ってもESDと云う手法で簡単に説明しますと、全身麻酔の後に口から内視鏡を突っ込み下咽頭のがん組織の周辺にマーキング、次にがん部分の上皮の下の層に薬液を注入して挙上させた後、各種処置具を用いてマーキング部分を含めた周辺を切開。その後さらにがん部分の粘膜下層を処置具で剥離して切除・回収します。顎にはマウスピースをはめられてアンコウの吊しきりの様子だそうです。他に患部の吸引法もありますが、愚僧の場合は前記の予定です。主治医はこの領域では神の手と呼ばれています。患者にとっては、痛みも傷も何も無いので「虫歯を抜く」程度の感覚でしかありません。もっとも、神の手に云わせると「また出来たらちぎってあげる」のちぎりが剥離と云うことでしょう。
手術法概略図
最先端術ですが、他にも放射線治療も選択肢としてあります。患部に対して超正確なサーボが利く装置は愚僧の通う病院には無く、目標がやや大雑把になりがちで健全な組織も破壊の恐れがあるので勧められていません。東京大学付属病院まで行くことも出来ないし今回の手法が今のところベストだと思います。5月19日入院、翌日の手術予定です。
久宝寺緑地公園花壇③
そこで問題が、この入院時点でコロナに感染していない事が条件となります。ですので、二日前にPCR検査を受けて、同日中に連絡がなければ翌日入院そして手術となります。ここまでの間約一月「籠の鳥」状態ですね。もっとも、自転車散歩等の日常には何ら制限はないのですが、来週控えている父親の三十三回忌と母の一回忌は我が家の夫婦とお寺さんのみで開催することにしました。もともと、呼んでも我が家の子と孫までと思っていましたので、連絡とかの手間はかかりません。
久宝寺緑地公園花壇④
勢州のKz君は大阪へ行けないと聞くと大粒の涙・・・だったらしいが交換条件(?)でお泊まりで近くへ旅行に行くと聞くと「にんまり」とか、あまり値打ちのないおじいちゃんでありますな。毎週のように来てくれていたNちゃんとKy君とも一月ほど会えませんが、新学期の忙しさがおじいさん・おばあさんを忘れさせてくれるでしょう。
とりあえず大粒の涙だったとか
対岸の火事程度にしか思っていなかったコロナですが、斯様な場面で影響を与えているという現実です。中にはもっと悲惨な被害を受けた方もいたようです。「うつされない・うつさない」工夫がさらに必要になるでしょう。繁華街での飲食は何時までとか、マスク飲み会とかパーティションなんてバカな小細工なんて、進化するコロナの前では時代遅れでしょうね。ましてや政府がコロナ菌を拡散させた「GOTO」なんてもっての外、もっとも囁きも聞こえなくなりましたが、最近まで6月解禁とか三階辺りから聞こえていました。
世の憂い
我関せずと
春
偐山頭火(2021年4月)
窓開けて
窓いっぱいの
春