知人の彼谷氏の個展即売会が来週から高島屋大阪店で開催されます。木地を使わずに、麻布と漆だけで造形された乾漆技法は唐招提寺鑑人和上像や興福寺阿修羅像など仏像作りに利用された技法です。やさしい手触りと自由な造形が食器にもいかされ、食卓にもよく似合います。
高齢化で指の力が衰えても軽いので利用が楽 かつての愚僧愛用麦酒グラス
柏原市の安福寺で見つかった、夾紵棺は聖徳太子の棺ではないかと話題になり。昨年奈良・東京国博で聖徳太子没1400年記念展示の目玉としても紹介されました。そんな、伝統技法を現在に伝える彼谷利彬氏は大阪河内でも教鞭を執っておられた、歴史地理の元教員です。大和川付け替えがご縁となって以来のお付き合いです。兵庫三田の山奥のアトリエで生み出される、乾漆器の世界は見えない糸で聖徳太子の時代と繫がっているようですね。
案内葉書
開催日時:2月23日から3月1日(午前11時から作家在店)
開催場所:高島屋大阪店6階和食器特選ギャラリー