今回も宿は木屋旅館、いつも「お帰り」という雰囲気で迎えてくれる。宿の計らいで、一階の仕掛けのある部屋を用意してくれた。
その仕掛けとは、源泉の熱源が床から伝わってくる。当然だがラジウムも多少は身体を突き抜けるだろう。韓国のオンドル風だが、似て非なる仕掛けだ。部屋にいるだけでも温泉浴のような状態だが、風呂は存分に楽しんだ。その反動で、共同浴場はパスした。
この時期なら「松葉蟹」だが、あれをこれでもかとばかり出されると食傷する。地元の魚、山菜そして手の掛かった創作料理でもてなされたら、お腹も満足できた。
翌日は、三朝から10分程度の倉吉の町を自転車で見物した。古い家並みが大切に保存されていて、そこに人の気配がするのは気持ちが良い。こんな近いのだから、セットで売り出すと良いなと思うが、それはそれ人の思わくが交錯するのだろうか。
写真:薬泉の湯、倉吉の街並弐点
三朝温泉にて
○秋深し湯に浮かぶ町煙り立つ
○緑石にひるむ偐山頭火
倉吉にて
○銀輪が玉川に浮かび鯉をぬく
追記
木屋旅館の大女将の父と山頭火等との関係を知るところとなり、これに関しては別に項を起ててお知らせすることとする。