河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「文楽鑑賞」

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 昨日は文楽鑑賞。一年に一回程度は歌舞伎と文楽でリフレッシュしています。今回も、大阪府民劇場と言う仕掛けに当たり半額鑑賞です。

 二人禿(かむろ) 源平布引滝 傾城恋飛脚

 二人禿は遊郭の下働きの子供のお話です。太夫が起きてこないうちに、下働きと共に手まり、羽子板で遊ぶというたわいもないお話です。子供の仕草が可愛い演目です。
 源平布引の谷は、いわゆる源平合戦の数十年前、葵御前が後の木曾義仲となる駒王丸を生む時のエピソードを、文楽特有のぐちゃぐちゃ話に仕立てた、愉快なお話です。
 最後の傾城恋飛脚は遊女の身請けのために、預かった金子を横領して、追われる身となったが、最後は古里大和新口村に戻り親との涙の別れとなる。単純で且つ冷静になれば、起こり得ないようなお話を大層に扱っています。当時の方は現実話を元とした創作を、「週間実は」風に楽しんだのでしょうか。

 しかし、人間国宝鶴沢清治の三味線、豊竹呂勢太夫コンビの源平の切り場、鶴沢富助、豊竹嶋太夫の新口村の親父さんがかけ落ちる息子と遊女を送るシーンなどでは、涙を流す人もあちこちに。よく分かっている方も、よく分からない私も感動しました。

 写真:場外風景、場内、今年のカレンダー

 文楽批判をする人
 人形を 世界が認め 彼分からぬ  <偐山頭火