河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「文楽鑑賞 おめでたい寿式三番叟」

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 本日は文楽鑑賞です。大阪の「変」な市長さんが虐めている例の文楽です。ドナルドキーンに諫められて少しは言葉の飛礫が減ったようですが、竹本住太夫さんずいぶんおやつれになった様子でした。義太夫一筋で八十八歳の人間国宝に、改革とか誰にでも分かるような文楽にしろ・・・と言っても無理な話です。

 その住太夫さん始め十五人の太夫が並んで語る寿式三番叟は見応えのある舞台です。能舞台の形式を文楽に設えてあって、語りも演出も能の形式を踏襲しますから、人形一人に三人係りは圧巻です。天の岩戸の話から、豊年満作までおめでたいお話に合わせて人形が踊ります。

 二題目は義経千本桜すしやの段です。源氏に追われる平家の落人を、源氏に恩あるすしやの亭主弥左衛門とその息子いがみの権太が助けるというお話です。しかし、最終の落ちは源氏の追っ手も、源頼朝が以前死罪になるのを流刑にしていただいた恩をここで返したという複雑なお話です。毎回、解ったと思うのですが、しばらくするとあらすじが解らなくなる不思議なお話。

 三題目の増補大江山に差し掛かる頃には、体力の限界と連れも言いますので後ろ髪を引かれつつ退散して参りました。本日は七草粥。何時もの茶粥に代えて七草粥を頂きました。七草粥セットというものがあって、手軽に炊けるようです。粥とおめでたい三番叟で「一病息災」と願いたいものです。

 写真:文楽劇場内にらみ鯛、寿式三番叟絵はがき、公演案内

 文楽鑑賞にて
 文楽は ユネスコ遺産 彼知らずや   <偐市長>