河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

三代目と四代目が作る饂飩の味

 愚妻の親父さんは**製麺の初代。饂飩屋は継いでいなが彼女が二代目と勘定するとその息子は三代目、そしてその子は四代目という計算にするとかくなるというお話です。
 息子とNちゃん、Ky君の合作

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 先週に引き続いて昨日も起こしでした。我が家のエンゲル係数を下げてくれるのか、饂飩を作ってくれました。種の仕込みは自宅でやって来たので、打ちと切りそして湯がくだけです。そもそも一番の見せ場が打ちと切りなんですが、これは愚僧から引き継いだパスタマシンの出番で超手抜きです。
 パスタマシン現行生産品(我が家とはハンドルパーツか樹脂に変わっている程度ですね)

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 種を軽く練って棒状にしたら、筒状のローラーで何度か延ばして「打ち」です。ローラーの隙間を薄くしていくと「練り」効果も増します。ローラーの反対側には溝を斬った筒があり、これで「切り」が出来ます。幅を変えると細麺から太麺まで自在に出来ます。切った麺を約10分湯がくと釜揚げ饂飩です。
 練り工程

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 小麦粉と塩で饂飩、カンスイを加えるとラーメン。そば粉と小麦粉でグルテンが出るまで時間を掛けると蕎麦が出来上がります。簡単に美味しい饂飩が出来ました。最近流行の「内食」に是非おすすめです、上手になれば「内職」にもなるかも知れません。

 三四代 細く長くと 饂飩打つ <偐山頭火

桃園チラホラ

 大阪城の桃園のお話です。大阪城公園北のOBPビル群対岸にある桃園ではチラホラ開花していました。
   今太閤天守閣と呼ばれることもあったビル群

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 天守閣と重ねるようにとある桃に近いところでカメラを構えていると、中国人と見られる若い女性二人がその桃の木に集り写真を撮り出します。電話機内蔵のカメラでアップに構えて、中々散ろうとはしません。こうなったら意地でも思う写真を撮るぞと思えど、約5分はあれこれと撮り、その場で送信までする次第。
 撮りたかったアングル

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 態や荷物から考えると入国したばかりで無く滞在型の様です。愚僧も解禁になったから外出ている同類と思われているのか、しかし作法が無いことこの上無しです。と、ぼやくも、愚僧に早く目をつけていたと云う以外に、彼女達を排除する特権も言語も持ち合わせていない。気を取り直し、この日最後のミッションに向かって走行していると園内で架電です。
 好天に映えて白もいい(品種は関心なくメモも無し)

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 我が家の寅1号の面倒を見てくださっているY社のT氏から。ご子息が東京の希望校に合格したとの喜ばしい知らせです。ご長女もこの大学に在学中で、姉弟二人で同大学の同じ学部にご入学とは非常に珍しいと思います。この日のために湖国の地酒「七本槍」を用意していましたとお伝えすると、少し早いですが夏用タイヤに交換に行きますとのこと。少し前までのやや不快な気分も何処かへ飛んでいったようです。
 ミッションは芋購入

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 今週末に来る孫のために石焼き芋を作ろうとの算段です。誕生等の特別な日以外は甘味を制御(しないと、Ky君はえらいことになります)しているので、爺ちゃんは石焼き芋のおじいさんです。高価な菓子よりはお財布にもやさしい、健康にも優れています。
 焼き上がりました

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 久しぶりの輪行、他に道中数カ所にも立ち寄りましたが桃と城そして入学と芋と無意味なつなぎ合わせとなりました。拙文心よりお詫び申し上げます。桃見物でしたら、今週末くらいが頃合いでしょう。

 太閤が 桃見をするか 城の北      <偐山頭火

 梅桜 ばかりがもてる 桃寂し     <偐山頭火

デコポンという柑橘

 和歌山に住む女友達から「デコポン」というミカンをいただきました。かれこれ40年はお付き合いのある古い友人です。愚僧よりは数歳年上で、大阪で大学を出て自営業の後損害保険会社に勤めておられました。友人と云うより飲み友達といった方がより正確です。会社勤めを終えて故郷和歌山に戻られても、飲んだり入院の見舞を貰ったりのお付き合い(?)が続いています。
 デコポンとやら

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 ポンカン、文旦そして普通のミカンと数種類食べていますが、それぞれ美味しいです。イチゴと同じで品種改良をなさっているのでしょうね。枝雀のマクラです。健康か調子が悪いかと云うのが、最初でその内上半身、下半身。足と手と細分化されて来て、今や病の種類は数万種も有るという。病と同じじゃ無いですが、ミカンやイチゴもこれから数万種も出来るのでしょうか。このデコポンあまりにも美味しいので、勢州へも送りました。
 Kz君も美味しいとお褒めです

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 Kz君始め孫が頬張る写真を和歌山へ御礼として送りました。見えない文字で「追加催促」と書き記して。

 礼状が 催促に見え 上出来だ <偐山頭火> 

運転免許講習

 正確には高齢者講習と言いいます。運転免許証の更新日に70歳に到達しているものが対象で、加齢による身体機能の低下が自動車運転に影響を及ぼす事を理解させて、安全運転に役立たせる。試験では無いと記されていますが、これを受けないと免許の更新はしないと言うから、殆ど脅迫か追い剥ぎのようなものですね。更新時に行う視力検査を別料金を払ってやる意味も無いと思います。本日受講していただいたものは、免許更新「許可証」と視力検査表だけです。
 講習通知

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 確かに高齢者による自動車事故は目立ちます。しかし、高齢者だけが事故を起こしているわけでも無く、目立てさせるという意図も見え隠れします。まあ、マスコミも府警本部等で、いい記事になりそうな事故を発表されたらつい乗りがちですね。結果としてこういう制度が生まれて、自動車学校等の警察・公安委員会系統の事業所は潤います。今時、若者の自動車離れと運転免許離れが多いので、自動車学校にとっては良い仕事となります。少々斜めで見過ぎでしょうか。
 52年ぶりに訪れた母校です

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 さて、一昨日孫のNちゃんが愚僧の自転車に乗ることが出来ました。トレンクルという小径ですが、自動車で言うところの軽四から普通車へ格上げです。ダメ元で座席を一番低位置に下げてハンドルにぶら下がるかっこうで乗りました。息子は心配して横で手を添えて走るのですが、それを振り切るように自走してしまいました。ブレーキには手が届かないので靴を引っかけて止まります。ですので、当分は公園(交通公園)限定免許ですが、見事合格です。
 Nちゃん普通自転車運転です

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 娘は気になる、走る姿は写したい・・・と寅二世の親バカぶりも見ることが出来ました。この間KY君はヤンマーミュージアム土産のホイールローダーで砂場遊びに夢中になって、いつもなら叫ぶ「ボクも乗る-」騒動に至りませんでした。乳母車から三輪車、幼児用自転車、スケーボーと進化する過程の一こまを実感できました。
 愚息の親バカぶりも板についてきました

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  と、書くのは祖父バカですね。


 自転車も 子供の夢も 空を飛べ <偐山頭火
 

晩飯を食いに行くか

 と云う程度の気分で湖国の己高庵へ行ってきました。昼飯を食べて出掛け、翌日の昼飯を自宅で食べているのですから、正確には晩飯と朝飯を食べに行くか・・・ですね。
 滋賀県長浜市木之本町にある公設民営の旅館です。昨年も二度行っているので、今回で通算十回は御世話になっていると思います。(記録症でないので)普段でも「孤立」したような場所にありますので、今回もそれ以上でした。でも、不思議なモノでもう一客おられましたので、助かりました。だって、私たちのためだけに風呂や賄いそして沢山の電気を使っていただくと恐縮で、冗談でも「帰りましょうか?」と言わないと気が済みません。
 遥か先に琵琶湖が見えます

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 周辺には賤ヶ岳、余呉湖、菅浦、渡岸寺十一面観音、小谷城跡等々沢山の観光資源がある場所ですが、どれもこれも今さらと言う感じです。また、この事態で訪問するのも如何かなと云う気持ちもありますので、全てパスでした。夕食は見晴らしの良いレストランで、他の客はお仕事なのかお酒を全く召し上がりませんので、愚僧一人では極悪人の雰囲気です。
 大げさですが 普段もこの様な様子です

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 翌日はただ一箇所だけ訪問しました。ヤンマージーゼルミュージアムです。数年前から、気にはしつつ機会がなく未訪問でした。特に「ヤン坊」「マアー坊」が好きだったとか、天気予報が好きだったということではありません。先に少し紹介した菅浦地区にヤンマー「家庭工場」があります。生業との兼業ではなく個人事業として操業され、エンジン部品の製造などが行なわれ、現在も稼働すると云うことを聞いていたので、創業者の郷土愛というものに触れることが出来たらとの動機です。
 菅浦地区

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 創業者山岡孫吉滋賀県上月に生まれ、大阪市内で創業。汎用小型ディーゼルエンジンの開発の成功で、農用機器、建設機器そして漁船へと会社を大きくした。社名のヤンマーは「オニヤンマ」と「山岡」をもじったもので、本来希望していた豊作のシンボル「トンボ」が既に登録されていたため、ヤンマーとなったという。神武天皇の即位と蜻蛉が山岡の脳裏にあったのでしょう。
 ミュージアムは子ども達で大賑わい

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 建設機械を触ったりすることが出来るというミュージアム、コロナ下でありましたが写真の通り幼児で大賑わい。高齢者は滋賀県を背負って立つ子ども達に見学を譲り、土産物と大凡の見学方法を聞き取り退散しました。現在は予約制で、二時間ほどで各種施設を体験できる。現場が大好きなKy君向きです。彼なら「強制退場」を喰らうほど見学するでしょう。
 少しイメージが違うがクルーザー

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 大昔にヤンマーマリーンというハーバーを大津湖岸で見かけましたが、往時のイメージとは大違いのモダンなクルーザーをミュージアムの玄関に飾っていました。この施設も、郷土へのプレゼントでしょうか。ヤン坊のテレビCMや耕運機、ポニーという軽四を作っていた昔とは違うな・・・と思えるが、自分の歳を考えたら場合によれば過去形で語られても良い歳を思い出し納得でした。

 湖国には 農機が似合う オニヤンマ <偐神武帝