河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

薩摩「栗野岳温泉 南洲館」

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 湯船の底から湧きいずる地球の息吹。そんなエネルギーを感じるのが、鹿児島「栗野岳温泉」の一軒宿の南洲館。西郷隆盛が、下野の折、暫し休養したというのが館の名の由来。 明礬泉、硫黄泉、ラジウム泉そして炭酸泉が楽しめる。

 この栗野岳温泉との出会いが、私の温泉に対する価値観を変えた。

 ラジウム線はまるで穴蔵、地上に出た放射線は直ぐに消滅するため、天井は低く壁は石。 熱気が床から伝わるため、横たわるためには冷水を持参し時々打ち水をしなければ火傷をしそう。それが判らず、最初は難儀しましたが、コツを覚えると快適でありました。

 南洲館の一番奥の竹乃湯は明礬泉ですが今回は湯量が多くて硫黄泉とあまり区別が付きませんでした。 前回へ意見した「冬場は湯量が少なくガスが濃厚で、単独での長時間入浴は危険」との表示を確認する旅でもありましたが、かないませんでした。 しかし、その分豊富な湯量で充分に楽しめました。

 栗野岳温泉の三番目は「桜湯」(泥湯)です。硫黄泉だがやや透明に近い湯は肌触りが良い。 湯屋の作りもしっかりしていて、高い天井に湿気抜きもあり、快適な温浴が楽しめます。

 最後の炭酸泉だが、これは旅館の裏山が「地獄」になっていて、噴気や炭酸泉が噴出している。これは沢山集めればお風呂になるだろうが、普通は飲泉で頂く。

 地元や近郊からの外来客も、桜湯を利用されることが多いようだ。ちなみに、栗野岳泉南洲館は一湯200円、三ヶ所全てはいると500円というシステムになっている。

 この様な素晴らしい源泉を持っている栗野岳温泉がメジャーにならないと言うことは、我々ファンにとっては嬉しいこと。1-2週間湯治棟で骨休みしてみたいものです。

 路程:JR肥薩線栗野駅九州自動車道栗野IC
 写真:ラジウム泉 竹乃湯 桜湯 地獄

 栗野岳温泉にて
 ○南洲の心もいやした泥湯
 ○山の目 口 鼻 脈か風呂と釜

 近畿を離れるに当たって、まず最初に紹介したのは「栗野岳温泉」です。この温泉は私の温泉に対する印象というか観念をうち破った衝撃の温泉でありました。以来、似たような衝撃には度々出会うわけですが、まず一番と言うことで栗野岳温泉を紹介しました。
 以降、九州や北海道等西東にランダムに紹介しますが、一応の目安としては「源泉かけ流し」としますが、どうしてもこれに拘るつもりはなく、温泉作りに熱意を感じた温泉や温泉街も紹介してゆきたいと考えております。
 いつまで続くか・・・と自身でも不安ですが、どうか寛容なお気持ちで見守っていただけたら幸いです。