河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

後輩と飲むもまた楽しい

 会社を卒業して約13年です。以来会社のOB達との交流はほとんどしていません。特に気のあった人とは個人的な付き合いはあるが**会と云ったものには参加していませんし、社屋にも立ち寄った事がありません。新社屋が建設中に外壁が倒れ、大変ですね・・・と知人から云われたがそうでしょうね・・・程度の関係です。その中でも数人は相手から立ち寄ってくれて飲み会に誘ってくれます。
 河内飛鳥焼菓子 高井田横穴線刻画

 その一つのグループ(U君とK君)が一昨日我がキャンパスへやってきました。往時はみな平でしたが今では高齢福祉と社会教育関係の部門長に出世しています。両人友に真面目で大変な努力家でした。この点愚僧に倣わなかったこことが、今に生きているのでしょう。絶対持参するなと云ったが、気持ちとして頂いた焼き菓子のケース。当時のものか後年のらくがきかと云う論議に的になっているが、大和川を見下ろす横穴群にあって、川を行き来する舟を線刻画を絵にする菓子は時代性を越えたロマンのような気がします。
 焼き菓子中身 龍田古道 古代のらくがき 茶ぶね往来

 訪問してくれた二人は同じ歳、愚僧は当時現場仕事を全く知らないが良く支えてくれた二人でした。お返しに往時も良く酒飲みに連れて行っていましたが、いまだに同じような関係で付き合っています。ただし、多少は愚痴を聞く側になっています。何十人かを纏め同じ方向へ向かわせる苦労等を語ってくれます。こんな彼らがやがて部長になって組織を引っ張って行くのでしょう。なお、それぞれのお子さんも見違えるほど大きくなられているとのこと、頼もしい陰りです。
 菓子の手土産の「龍田古道」と云えば大和と浪速の幹線道路、「古代のらくがき」は線刻壁画そのものです。「茶ぶね往来」は江戸時代に大阪市街を行き来した「揚荷茶船」の誤用でしょうか。いずれにしても大和・大坂の狭隘部の歴史を語る菓子としてはもし分ありません。
 いにしえの 文化花咲く 狭隘部 <偐山頭火
  亀の背を 抜ける流れは 大坂へ <偐山頭火