相変わらず、番犬が煩い。それを無視して進と人なつっこい女将が笑顔で迎える。３人で露天は無理なので、私は内湯で暫し漂う。
露天に移った頃には夕立がシャワーのように降る。誠に気持ちが良い。露天風呂は、吉井川に刻んだ一幅の掛け軸のような設えだ。その軸の絵に村雨が降る。時間を忘れれる。
岩の隙間からしみ出る湯は３６度程度。冬は露天は使用不可能で、内湯オンリーとなるが、それでも１Ｍは雪が積もるとか。錦秋の季節が一番お勧めだ。
降り続く夕立を茅葺きの母屋でしのぐ。女将が傘を貸すから駐車場に置いていけという。先を急ぐので甘えた。
路程：西日本高速中国縦貫道「院庄ＩＣ」経由へ北３０分
写真：看板、内湯、外湯、女将
般若寺温泉にて
○夕立か 掛け軸に 描く雨
○露天に佇む旅人 雨の檻か
