河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「寅さんと温泉」

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 生誕80周年、生まれ変わり40周年、没後13年。国民的大スター「寅さん」と渥美清さんの周年企画が始まるらしいい。

 さて、たかが寅 されど寅。終盤こそ、役者としての迫力が欠けるところがありましたが、そこは山田洋次監督、浅間義隆脚本そして五十嵐敬司と阿部勉の両助監督の組み合わせに加えて山田組と言われた撮影スタッフと共演者達のスクラムで、不朽の名作集が作り上げられた。

 さらに、嵐勘十郎(寅次郎と殿様 19作)、宇野重吉岡田嘉子(寅次郎夕焼け小焼け 17作)、片岡仁左衛門(寅次郎あじさいの恋 29作)と言った大物役者との組み合わせも見所でした。

 当大学の十八番、「温泉」は全国名湯巡りが繰り広げられていて、一番面白かったのは18作「寅次郎純情詩集」で舞台の一つとなる別所温泉。相手役は「京マチ子」。旅芸人の一行に「寅次郎先生」と持ち上げられた寅ちゃんが、一行を招待して大散財、翌日無銭飲食でお巡りに捕まるが、さくらが迎えに来た時にお巡り全員に出前を御馳走してその間に、別所温泉の外湯を楽しんでブタ箱に帰るというシーンが印象的でした。山田監督らしい、「官憲」を見下した演出でした。

 今年は、10年ぶりくらいになるかも知れませんが(写真)、葛飾柴又を再訪して高木屋老舗に「草餅」、川甚の「鰻」そして松屋の「飴」等を楽しんでこようかと考えています。ついでですが、高木屋老舗が「とらや」のモデルであります。以前訪れたときは、映画のスタッフが絵コンテを高木屋で描かれている所に出会いました。帰りに別所温泉へ立ち寄るのも良いかな。

 写真:旅行読売5月号、高木屋老舗

 葛飾柴又にて
 ○たかが寅されど寅と帝釈天