河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

お湯休め「渥美清(田所康雄)没二十年」

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 風天と人を食ったような俳号を持つ役者、渥美清本名田所康男さんが死んで二十年になる。昨日八月四日が命日でありました。NHKでも特別番組を編成して、命日は空前のヒット作「男はつらいよ」シリーズ題一作を放送していました。本人も晩年の取材の中で「寅さんを演じ続けるのはつらいよ・・・」と云っているように、劇中の「寅」と分かっていても、なぜか自分の原石のように見えて引きつけられる作品集であります。

 俗に言う「追っかけで」ではありませんが、舞台のロケハンが非常に巧妙で、温泉津、天橋立備中高梁や津山 、吉備路等気づいていたら映画のシーンを訪れていることが多い。中でも、1999年10月に古くからの友人で東京へ移住していたAさん夫婦の案内で観光した「葛飾柴又と矢切の渡し」等の写真を紹介します。その後も柴又へは訪れていますが、人気は衰えるところを知らず。あまり似ていない寅の銅像が建っていたり、来年には妹さくらの銅像も建てられる予定とか。

 自身の参加している読書会用のレジメで「私の田所康雄と渥美清(風天)そして車寅次郎」(2008年12月)を河内温泉大学に収蔵しています。少しサイズが大きいのが後悔の元かも知れませんが、よろしかったらご覧下さい。

 その渥美が楽しみとしていたのが俳句(俳号風天)、中でも「山頭火」はお気に入りであったというのも何かの縁。山頭火役にも挑戦したが、寅のイメージが成させなかったというのも、寅の運命かも知れません。毎週火曜日午後9時からBSで何本か放送されます。来週は「男はつらいよ 奮闘編」、知的障害を持つ少女・花子から、“寅さんのお嫁さんになりたい”と寅はじめ周囲は仰天するが・・・・・。(合掌)

 写真:矢切の渡し二題(第一作当時は大人30円 子供20円)、高木屋老舗、没10年記念誌(NHK)

 風天
 寅さんが 山頭火の後 偐もゆく  <偐山頭火