河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

母の日と「とら」

 本日は母の日です。本来の意味は良く分かりませんが、敬老の日、父の日、子供の日があるなら母の日だってあるに決まっている。なんて、呟くと世に拗ねているような気もしますので、素直に母の日(?)を祝って。
 先ずはカーネーション

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 定番ですね。白いカーネンションにも意味があったような気もしますが、この辺はあまり細かく分類しないで真っ赤にしました。添えたのはとらやの羊羹です。柴又のとらやでは無く、元京都御所近くに店を構えていた宮内庁御用達の由緒正しい「とらや」です。大政奉還と東京遷都で一緒に連れて行かれたとか、法隆寺の宝物と違うところは羊羹のとらやは既に御所脇に支店(?)が戻ってきています。
 とらの故郷矢切の渡し

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 さて、とらやと聞けば寅さんシリーズを思い浮かべる方も多いでしょう。男はつらいよで、生国と発しますは葛飾柴又・・・と啖呵をきる寅さんの実家が「とらや」となっているためです。映画が作られた頃には「とらや」と云う店舗は無く架空の店舗名でしたが、映画が好評だと我こそ「とらや」ができて、40作以降「くるまや」と変更されています。本家「とらや」さんの意向とかも云われていますが、映画作り等で御世話になっていたのが「高木屋老舗」で、そのお店近くで「元祖 とらや」を名乗ると云った事に松竹が配慮したのでは無いかと考えられます。
 とらやデザイン

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 羊羹

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 さて、本論に。愚妻に日頃の御世話になっている礼として本家とらやの羊羹を添えました。独特なとらデザインですが、味以上に趣もあります。羊羹は適度な硬さで重みが感じられる、これこそ羊羹というものでしょう。気の合う友人知人にも季節の贈り物として好評です。愚妻も気に入ったようで、賞味期限が無いようなモノですので大切にしまいこみました。 

 子供や孫達からも

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 何かと気を使ってくれているようです。まだ届かないものもあるようですが、一度にどっさりよりはタイミングがずれるのも良いようです。

 

 虎に寅 倍返しで かみつくか  <偐山頭火