河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

山陰の旅「丹後木津温泉と・・・」

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 丹後木津のゑびすやさんへ電話したのは、前日の三朝からでした。予想通り、どうぞお越しといつものお声で、いつもの部屋も用意しますとも仰って頂いた。料理も何も言わずとも、いつも通り地元で取引される小魚や野菜がふんだんに出てくる。

 さて、前回もお書きしましたが貸し切り風呂の仕組みが変更になっています。心ない人の利用で、宿や宿泊者に迷惑がかかったとのことで、事前申込み制になった。気ままに好きな時に・・・と言った利用が出来なくなったが、これも仕方が無いことでしょう。

 今では、大正館という木質の館の利用が多いと言う。古い物に憧れたり、また懐かしがったりされる方が増えたのでしょう。時間の経過を感じます。十年も前なら、考えられなかった現象ですが、宿もまたそれに応えて、アメニティーなど目に見えない部分にも投資されています。

 ごんすけの湯という、ステンドグラスで天井が飾られた風呂でくつろぐ。目線に見える、坪庭には季節の山野草が植えられている。時間の経過を忘れるようです。食後は、大浴場の行基の湯です。竹林と紅葉が微妙に配列された作庭は見事です。癖の無い真水に近い泉質は、幾ら入っていても負担にならない。

 さて、帰路は赤花蕎麦の予定でしたが、先に書いたとおり出石に出張り、乙女の湯を拝湯して後蕎麦を戴きました。更に、兵庫県青垣町で長年「三渓園」というアマゴ屋(養殖と販売)を経営されていたAさん宅にお邪魔して、仏壇に手を合わせました。ご主人が先年他界され廃業されていますが、機会があれば伺っております。30年来の客ですが、恐縮ながら友達感覚でおつきあいしておりました。

 写真:ごんすけの湯、大正ロマンの香り(読書コーナー、ラウンジ)

 青垣町にて
 渓流の しぶきの中で 童(こ)が遊ぶ  <偽山頭火