河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

義姉のお墓まいりに大和郡山へ他

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 今年の黄金週間は暫し介護という重荷から解き放たれて、暇を楽しんでおります。暫くするとまた従前と同じような日々になるのでしょうが、あまり深刻に考えても仕方が無い。と、前置きにならない前置きは適当に昨日の大和郡山墓参と、葛城の笛吹神社等の散策記です。

 大阪の商家から大和へ嫁いだ義姉は、若くして病に倒れ帰らぬ人となって十年近い。家まで訪ねてお参りというと大層になるので、時に墓所を訪れています。大和郡山城の外れ、金魚畑の中の古墳を再利用した墓所に祀られています。この時期は、夏の夜店用でしょうか小粒の金魚が沢山群れています。お百姓(?)と云えばいいのか、手入れなさっている様子が眺められます。永久の眠りにとっては、真に環境がよろしい。

 ここから、南へ下って葛城山麓の通称笛吹神社へと向かいます。葛木坐火雷神社(かつらぎにいますほのいかずちじんじゃ)と云うのが正式名です。祭神は火雷神天香山命天香山命は、天照大神が天の岩戸にかくれたとき、天香山の土を掘って鏡を作り、竹で笛を作って吹き鳴らした、と神話に伝えられています。古代、王朝の笛師をつとめた笛吹連がこの地に居住しておりその子孫が代々宮司を務め、現在で84代目とか。以前も訪れたことがあるのですが、ここなら連休の人混みにまみれることは無いだろうという予想通り、静かに散策が出来ました。県天然記念物に指定されているイチイガシが群生し、もみじの新緑も美しく紅葉も期待できそうです。

 更に山麓バイパスを南下して向かったのが風の森神社とも呼ばれる志那都彦神社。風の森は高鴨神社で有名ですが、高鴨神社と一対になっていると言われる小さな神社で、風の森峠のピークに位置しています。何度かこの地を訪れて探しているのですが、空振りばかりでした。今回は、入念にリサーチしての探索でしたが、愚妻の協力で発見(?)に至りました。

 祭神は「志那都比古神」(しつなひこのかみ)という風の神様で、日本書紀にある国生み伝説の中で、伊耶那岐命イザナギ)が国土にかかっている朝霧を息吹により払ったときに生まれた神とされています。また、この地は日本の水稲栽培発祥の地と言われており、風の神は五穀豊穣、風水害から守る農業神として祀られています。お参りを済ませて葛城連山を正面に見ると、一瞬強烈な風が吹いて来ました。私たちの前を風の神様がお通りになったのでしょうか。

 写真:大和郡山金魚畑、笛吹神社四点、風の森神社、風の森峠から葛城連山遠望

 墓参
 墓石には 花よりもなお 金魚あい

 風の森
 やっと来た 一吹き迎える 風の神