河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

EMぼかし

 約30年ほど前にセンセーショナルを引き起こしたのが、生ゴミ処理に使うEM菌という微生物です。ゴミ処理問題はゴミ焼き施設の老朽化と同時に色々な問題提起や提案があるのもです。人口が膨れ上がり、消費が美徳と云われてプラスチックや紙そして生ゴミが大量に廃棄されると、行き止まりは焼却・処理施設です。東京湾夢の島はその処理場として埋め立てられ、湾岸開発とオリンピックでなんとか凌いできました。大阪でも大阪湾フェニックス計画に基づき咲洲ニュータウンくらいまでは良かったが、オリンピック、国際テクノパークと次々と構想を練り上げるがことごとく潰れ、最後は夢洲に国際博打場となりそうです。
 EM菌と生ゴミ(温泉の素)

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 そのようなでっかい話は「何とか会」にお任せして、当時は小さな町でもEM菌を使った生ゴミ処理が市民活動として取り組まれるようになり、行政も後押しをしたものです。愚僧はその中間に居て、市民運動に参加したり後押しをしたり。身近な例では恩智川と美しくする会という組織が作られ、EM菌をゴム鞠状にしたものを川底に沈め水質浄化を図っていました。EM菌で目に見える効果と言うより、市民の意識を変えるという目的の方が強かったと思います。
 EM菌で堆肥作り(野菜や果物クズ)

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 写真の様な容器に生ゴミEM菌(ぼかし)を交ぜて数週間すると、減容して素晴らしい堆肥となります。永らく使っていなかったのですが、KleinGarten(クラインガルテン)kawatiを作るにあたってEM菌も利用しようとぼかしと容器を購入しました。畑には既に油かすなども投入撹拌していますが、今後はこのEM菌による堆肥を中心に使用しようと思っています。EM菌は数百円、容器は千円程度ですみます。魚あらや肉等にいきなり取り組まず、果物や野菜クズ程度から始められると良いと思います。確実に厨芥は減りますよ。
 KleinGarten kawati の現状です

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 ゴミの一片 大河の一滴  <偐山頭火

 著者注:EM菌に関しては様々な意見や見解があります。宗教と結びつき片寄った啓蒙が過ぎるという指摘もあります。ただ、少しですが関わったものとしては家庭の厨芥を堆肥化すると云う点ではなんら問題は無いと思います。賛否両論が共に記載されていると思える「有用微生物群としてWikipediaによる纏め」がありますので紹介しておきます。

転居に伴い小僧を預かる

 摂州の愚息の住まいが完成して転居となりました。数キロほどの転居でも転居は転居で何かと世話がかかるモノ、そこで一番足手纏いとなるKy君を預かることになりました。転居の日から本日まで一泊二日四食お出迎え送り届けと二人のベビーシッター(無資格)付き。その若様のご様子などを報告しましょう。
 初日は雨のため愚僧の倉庫でパソコン潰し

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 当初は同じ宿舎のお友達家庭に預ける予定でしたが、流行病で一家全滅。急遽白羽の矢が立ったのが二日ほど前。愚僧は自身と愚妻の病院をかけずり廻っている最中。可愛い孫を路頭に迷わすわけには訳には参りません。二つ返事で受けたもののガキ一人の受け入れは初めての体験で、半世紀ほど前を思い出しても何も浮かびません。まあ、何とかなる・・・と覚悟を決めましょう。
 今日は好天自転車散歩とお墓参り

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 念のためとは言え、孫の要望のおじいちゃんと寝るでは不安があるため愚妻も孫の脇で寝る準備。泡アワ風呂で十分活力を抜いて、最初は愚僧が脇で寝ます。多少違和感があるのか連絡で聞いていた時間よりは少しかかりましたが、数分でおお鼾をかき出します。夜間一度も起きること無く、6時頃には目が覚めたそうですがおじいちゃんの躰が動くのを待って愚僧のベッドに潜り込みます。ガキなりに気を使っているようです。朝食は老夫婦に合わせて食パンと野菜ジュース、デザートに苺を平らげると表に飛び出して上記の写真の銀輪散歩です。
 絶妙なお強請り

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 昼食後、往路からチラチラと見えていたトミカのカタログを取り出すとAmazonに行けという、漫画でも見るのだろうと思って愚僧も休息になるのでパソコンに電力を入れると、Amazonでもトミカへ行けという。何でも、「良い子にしていたご褒美」と「今年の誕生日」プレゼントをお強請りという。良い子は認めるが誕生日(7月)は早いのではと勧告、では良い子プレゼントだけで良いと云う。どこぞの外交官顔負けの交渉術ですな。良い子プレゼントもミニカー三台ですから、4歳児なりに考えたのでしょうねじいさん白旗を揚げました。東欧の現実問題もこの様に纏まると良いのですが。
 初収穫の野菜

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 後クラインガルテンで野菜の収穫、と云っても寒さと日光不足で満足に育っていませんが、新居へのお土産には初物のこれで良いのだと満足な愚僧。Ky君このまま夕食までおいていたのでは、骨までしゃぶられそうなので再度軽く銀輪行を行い摂州へ強制送還です。姉のNちゃんと新居近くの神社で遊ぶ約束もしていましたので。受け渡し場所は元の社宅です。
 Nちゃんは元の社宅でお友達とスケートボード

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 焼き芋、野菜、愚妻のおでん等々とKy君を引き渡して、這々の体で愚僧は逃走をはかります。しかし、Nちゃんが駆けつけて愚僧との約束を覚えているようでしたが、元の住宅でのお友達とも別れがたいようでしたので、愚僧から次にと持ちかけると「ウン」とハイタッチ。後刻お母さんから送られて来たメールでは、新しい住居付近の同世代とも打ち解けて集団で遊んでいましたとのこと。
 自転車で掛ける輪の中に二人も確かに居ます

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 そして新居での家族全員での夕食の卓には愚妻のおでんが、デンとおかれて笑顔が二つ並んでいました。
 卒業と同時に前触れも無く突然単身東京へ入社。以来、半年の研修を経て神奈川県内が初任地。後全国各地を転勤し関西支社から東京勤務を経て15年目位に奥さんになるという女性の出現・結婚。今は大阪本社勤務ですが本人は九州・沖縄まで転勤がある身、本拠地を構えた事は褒めてあげたいと思います。愚僧はただ育て学校を卒業させただけ、就職した会社も私など知らない別世界ですので何かしてあげると云うことも無く「立派」(親バカ)に成長してくれました。あとは健康に気をつけて素晴らしい奥さんと可愛い子供を守ってあげて欲しいと思います。

 新居でおでんと笑顔

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 愚僧ほどの 親は無くても 子は育つ    <偐山頭火
 ならば云う そんな親でも おらばこそ        <言訳山頭火

確定申告もおわり

 電子申告は手間取っているようですが、我々原始人には郵便局という頼もしい手段があり既に昨日には届いています。郵パック(レターパックの誤り)というアナログに近い電子機器で確認できます。そこで、愚僧はお彼岸に近いというので何時ものように槙を求めて小阪商店街へ。仏壇用とお墓用で4本購入です。
 武蔵川部屋の幟

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 墓地の向かいの公園内相撲道場には武蔵川部屋贔屓筋から贈られたた幟が立てられています。従前に比べたら非常に少ないと思います。コロナ禍では仕方が無いでしょう。この部屋は若い衆が多いのか、既にガラーンとしています。出番が早いので皆早朝から場所へ行ったのでしょう。
 道場にはこの様な掲示

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 練習風景を眺めるのも相撲ファンの楽しみの一つ。将来大物になると目を付けたら早目にお握りでも沢山あげたら、出世してから贔屓になるよりは出費も少ないと、ある部屋の贔屓に聞いたことがあります。そんな目で見ている訳でもありませんが、若い青年がすり切れた褌に砂だらけの顔や胸を見ていると「頑張れよ」と声をかけたくなります。
 30年以上前に親爺と行った大阪場所

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 少し汗をかきつつ墓石を研いたり槇を替えたりしながら、某新聞社の枡席で大声を上げて喜んでいた親爺を思い出します。記者証で入るのですが、木戸の協会役員は老いぼれた記者もいるんだと思っていたでしょう。当の記者はどうするねんと聞くと「記者クラブ(臨時)でテレビで観てる」という。協会から割り当てられた正規の記者席には「**新聞」と張り紙が書いてあるので座りにくいと云っていました。

 大相撲 難波の初夏だ 三日目は  <偐山頭火

誰がために鐘は鳴る

 昨夜この映画放送をある事情で見落とし録画を見ていました。スペイン内戦を舞台とし、ロバート・ジョーダンとマリアの恋を描くもの。1943年にゲイリー・クーパーイングリッド・バーグマンの主演で映画化もされた(日本での題名は『誰が為に鐘は鳴る』と、為が漢字になっています)。反ファシスト作品だが、ところどころ反ロシアとの台詞もあるが、それが無くともプーチン政権への逆プロパガンダ放送の意図は読めます。少し前にはレッド・オクトーバーを追えも放送され、ロシアがコテンコテンにイジられていました。
 準備食を食べる

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 作者はノーベル賞作家のヘミングウエイです、老人と海では特に有名ですが、この様な作品も創っています。誰がためにが先で老人と海が後、約10年ほど開いています。行動派の作家で、スペイン内戦にも関わりその経験から生まれたのが本作品や「武器よさらば」などと云われています。ハリウッドも積極的に映画化し、今回のようにリバイバル放送されています。
 問題の下剤2リットルに挑みます

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 まさかという声がヘミングウエイのお墓の中からも聞こえてきそうな、プーチンウクライナ侵攻でしょう。第一次大戦、そして第二次大戦がアメリカによる核爆弾の投下という悲惨な結末で迎えた後の21世紀に、狂った野生熊のごとき振る舞いで隣国を攻めるという蛮行がネット社会という劇場で演じられる狂気の沙汰です。でも、プーチンという男の素顔を見られたというのも、ある意味では良いことかも。後に続くプーチン似を排除する絶好の機会でもあります。さて、後には誰と、誰と・・・・・。
 結果は上々とか しかしポリープ5個採取 食事中の方スミマセン

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 お腹の中のプーチン菌処理に挑みました。凡そ二年間隔です少し早いかなと言う気もありましたが、来月に比較的長期間入院する予定ですので、同病院の消化器内科担当医師のススメもあって年度内処理とすることに。但し下部消化管内視鏡に関しては火曜日自宅近くの提携病院で、経験の有る方はご理解いただけるはず。本日は上部消化管内視鏡と周辺のヨード造影スキャンは入院予定の病院としました。合わせての結果は来週になるようです。
 ヨード造影剤と上部内視鏡検査案内 

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   気をつけよう 全会一致の 議会には    <偐山頭火
   気をつけよう 絶食検査の リバウンドには <偐山頭火

雛祭りです

 「超」ダイの大人が雛祭り。その超が付くほど老いたる身には段飾りなど組み立てたりするのは無理。数年前から、このカップルのみです。愚女の誕生にあわせて義父からいただいた豪華なお雛様の段飾りも、今では老夫婦の飾りものになっています。

 少し顔をそむけているかな

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 雛人形の持ち主は男の子のみ生誕、愚息には女の子も授かりましたが、当時は梅田の狭いマンション暮らしでしたので段飾りでは無く、このスタイルの現代風雛人形をプレゼントしました。古風なこれは、我々と共に老後をおくっていただく運命のようです。よく見ると手の凝った仕事がしてあります。愚妻がちらし寿司も作ってくれましたが、非公開とのことです。

 お茶のとも

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 良いお天気だったので、愚僧は昼過ぎサイクリングに。既に茶うけの羊羹があるので、花園へ向かう目的も無く付近を彷徨っていると「菜の花忌」の菜の花が咲いていました。何年か前には、この花の新芽を盗んだ怪盗が出没したことがありましたが、ここ数年は無事なようです。もっとも、司馬遼記念館主宰の「菜の花忌」を東京でもやっているようでは、ここ河内で自主的に育てる方も減ったように見えます。館の見識と大阪が問われているようですね。

 菜の花

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 偐ルパンではありませんが、愚僧が「KleinGarten 河内」と命名しようと思っている菜園から梅の木が盗まれました。しかも盗んで数軒隣の入口に放置されていました。人にいやがられても「きらわれる」ほどの悪党では無いと思っていたのは、前述の「つもり」だったのかとしょぼくれています。直ぐに110番したらお巡りさんが来てくれて事情聴取、暫く夜間警戒をすると云ってくれました。なるほど、深夜数日おきに来てはメモを入れてくれています。

 帰ってきた横っ飛び梅

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 愚僧に似て梅酒を飲み過ぎ酔っ払って飛んで行き、また飛んで帰って来たと云うことにして河内の飛梅命名しようかと思っています。

 雛祭りから飛梅の段これにて一件落着。

 

 東風ふかば 梅が横飛び 舞い戻り

             主の元で 新芽が咲いた  <偐山頭火