河内温泉大学

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世界遺産の温泉巡り③「椿温泉 元湯椿楼」

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 中辺路が田辺に差しかかると、大辺路と交差している。大辺路は田辺から熊野本宮を終点とする古道。
田辺から現代の大辺路を進むと、白浜温泉があるが、今回は白浜をパスして「椿温泉」へ向かう。

 椿温泉は、往時は湯治場として閑静な旅館が数軒在ったそうだが、バブルに巻き込まれたようで、鉄筋の高層旅館街になったが、構想に倒れた旅館がまるで枯れ木のように立ちすくんでいる。

 元湯椿楼は、椿温泉特有の「つる ぬる」の誠に肌触りの素晴らしい湯だ。大浴場には、源泉もかけ流されていて加温の浴槽と交互にはいると誠に塩梅が良い。今回の世界遺産の温泉巡りの最終章に入る湯としては最高だ。

 これだけの良い財産が在るのに、使いあぐねたような宿の運営は惜しい気がする。せめて、心から温泉を楽しめる工夫は在ってしかるべきだろう。難しい事ではないと考える。

 路程:JR紀勢線椿駅 阪和(湯浅)道南部IC
 写真:元湯椿楼源泉湯 展望大浴場

 椿温泉にて
 ○椿の湯 窓の向こうに枯れ木灘