河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

春は紀州路から「花山・白浜そして友に迎えられ」

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 河内を発つ頃は北寄りの風、10度以下の気温でありました。しかし、帰る時は車体に付けられた気温計は20度を超える、春をラゲージルームに一杯積んで帰る旅となりました。

 先月旅の途中で入湯を果たせなかった、白浜温泉と行きがけに花山温泉そして、四十年来の友との昼食を果たす短い旅でありましたが、内容は充実した旅となりました。
 先ずは、花山温泉です。此処花山は「関西の雄」とも称される、22度の源泉風呂。表示は26度となっているが、湯守の叔母さんが計ったら低い。気候条件で随分変わる物だが、大変気持ち良い湯。42度と交互に入る。先の白浜や岩代の記念碑、醤油屋さんが気になるので短時間で退散とします。

 和歌山市内の路傍の牛丼屋で遅めの昼食、味噌汁付きで490円。国道42号で更に南下しますと湯浅近くでお醤油屋さん。更に進むと。有間皇子が謀反の疑いを掛けられ、尋問のため斉明天皇中大兄皇子天智天皇)が療養する牟婁湯に護送される前夜「岩代の 浜松ヶ枝を 引き結び ま幸くあらば また帰りに見む」巻二・141と詠った場所と云われ記念碑が建つ、岩代を越えると南部の梅林が見え隠れする。ぼちぼち、白浜も近い。残念ながら、皇子は藤白の坂で絞殺される。

 かんぽの宿白浜は、今年八月末で閉鎖が決まっている。郵政民営化の波に飲まれたのでしょう。しかし、公共機関が旅館まで経営するという形態は、時代遅れなんでしょうが、ファンとしては寂しい物があります。記念のスタンプを押してもらう。源泉は82度、斉明天皇が入られたという「行幸の湯」と名乗っている源泉から引かれている。塩分の多い白浜らしい湯で、計三回楽しませてもらった。

 ぐっすり寝た翌朝は義務が待っている。土産の買い出し、元白浜警察横にある「かどや」のうすかわ饅頭です。各地の子ども達と我が家、ご近所、友人と買うと金額も相当払うこととなる。

 帰路は和歌山までは高速の世話になる。単調な道を何本かトンネルをくぐると和歌山インター。ここから、お城方向に住むという知人のマンションをナビの誘導で走り。事務所を兼ねているという室内を見学。近くの漁師さんが営んでいると云う「銀平」へ向かう。ザルに盛られた鯛やホウボウなどから選んで焼きや煮物などの調理法を指示する。先付けの蕎麦や白飯等が付いて非常に安い。今和歌山市内では一番流行っているという。

 さて、店を出てからは喫茶店で物々交換会。私が持参したのは「うすかわ饅頭」のみ。交換していただいたのは「らっきょ」「梅干し」「海南名産しらす」に「地酒」等々はるかに有利な交易だった。

 写真:花山温泉、岩代の記念碑、かんぽの宿・浴場と露天、頂いたしらす

 春は紀州から
 温泉の とはに溢れて 春来たる   <偐虛子>