河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

一つの痞えが取れました

 今を生きる人間にとって70歳と言うのは大きな壁です。寿命が延びると言うことは、その分今まで発症しなかった病との戦いでもありす。その一番大きな障壁が癌でしょう。今や男性の3人に二人、女性でも半分が罹患するというこの病は、平均年齢が低い頃は発症するまでに亡くなっていたと言うことでしょう。愚僧は16年に頸椎狭窄術、17年に食道静脈瘤止血術、食道癌術、咽頭癌術、21年には下部咽頭癌術、22年には大腿骨頭置換術と並以上の病歴を誇っていますが、癌を二カ所患ったのには参りました。主治医に言わせると原因となるのは飲酒と喫煙、特に喫煙は禁煙して何十年経過してもリスクは同じと言います。癌は細胞が異常増幅しだして10年で1センチ、この大きさになって専門医でもやっと発見することが出来る、さらに倍になるまで長年かかるので治療のチャンスはいくらでもあるそうです。
 上部消化器内視鏡検査フイルム 今回は病変はなかったそうです

 先日検査を受けた上部消化器の結果を昨日聞きに行ってきました。結論から云いますと顕著な変化はない。血液検査の結果も良好とはいえないまでも危険水域には達していないとの事で、3月後の予約を入れて帰りました。念のため・・・と胃薬他を処方して貰いました。 
 処方箋

 酒たばこ類は「健康のために止めた」と云っても、過去に一度でもすった・飲んだ経験があればリスクは永遠に続くとは、日経新聞にコラムを連載している東大病院の中川医師も何度も記されています。近頃我が身近な人で、退院して自宅療養に入ったという知らせが届いています。お一人はお子さん二人とも海外で研究を続けている医師で、当然父親には最善の手を尽くしただろうと思います。もう一人は、検診に行くと突然*期で手術が出来ないと宣告を受けたという。結論は同じでも、受けたショックは後者の方が大きいだろうと励まそうにも言葉がありません。
 癌適齢期の皆さん、それに入ろうとしている皆さんどうか早期発見で簡単な術で共存とは云いませんが、癌との国境を守っていただきますように。とりあえず愚僧の当面の痞は取れました。

 いずれ死ぬ 死にたくないの 裏返し  <偐山頭火